ここはどこ?私は誰?
突然ですが問題です。
わたしは今どこにいるでしょーか!
制限時間は10秒!
10 9 8 7 6 5 4 3 2 1
終~了~!
正解は森の中でした-!
あははー、あはははは、はは、……あは、……あははは………。
いやここどこだよ!!
気付いたら森の中にいたから現実避難で問題だしちゃったよ。
「はぁぁ」
おもわずため息が口からこぼれた。
あー、申し遅れました。わたし、神崎莉愛と言います。
大学2年生の20歳です。結構頭良い大学に行ってる。嘘じゃないよ。とりあえず、状況の整理をしないとね。
えーと、わたしは普通にいつもどおり大学に行ってバイトに行って、その帰り道に数ヶ月前に浮気してた事がわかって別れたクソの声という最悪の幻聴が聞こえたんだ。それで、気味悪いからダッシュで帰ろうと思ったら、腕つかまれて路地裏に引き込まれたんだよねー。そこ空気読もうよ。せっかく私が幻聴ってことにしてスルーしたんだからさ、お前も諦めろよ。まぁいいや。それで、もう一度やりなおそうとか言われて、吐くかと思った。そしたら、そしたらね、クソがキスしてこようこしたんだよ!もう鳥肌ぶわーってなった。ぶわーって。心の底からムカついたから、数回殴ってからダッシュで帰った。そのあとは別にムカついてクッション素手で殴ってたら部屋中綿だらけなんてことはなく、断じてなく、いつも通り寝た。そして起きたら森。
あ、なんかムカついてきた。うん、まぁ今は忘れよう。…………よし忘れた。
えーと、森にいるっていうのもおかしいんだけど、十分おかしいんだけど、まずわたしは誰?これわたしどう見ても見た感じ3,4歳の女の子だよ。あ、わたしの頭は正常だからね。…たぶん。
髪は白銀で、まさに雪ってかんじで、日の光があたってキラキラ光ってる。雪だ。すごい雪だ。雪の髪だ。どうしよう、すごいわたし好みの色。しかも緩くカールしてる。さらにわたし好みだ。
まぁ、髪についてはここまでにして、服がなんか地味に高級品に見える。ところどころ切れたりほつれたりして、ボロボロなんだけど、なんだけど、この生地絶対高級品だ。なんか手触り良いし、わたしの素晴らしい勘がそう言ってる。………ごめんなさいふざけました許してください、素晴らしいなんて嘘ですごめんなさい。でも、なんとなく“高級品だなぁ”とは思う。これは本当です。嘘じゃない。絶対。にしても、わたしというか、この女の子は一体何をしたのかねぇ。この高級っぽい服がこんなになるなんて。お母さん悲しいわ。
……………
あー!眠いなー!眠くなってきたなー!もうよく分からないし、とりあえず寝ちゃおっかなー!。…よし!寝る!おやすみ!!。
ということで、わたしはもう寝る事にした。ホントに意味分からないしね。
セリフがない……。