表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

3/18

プロローグ




「ーーーーーーーーーー」


ドサッ


静寂の中、一人の少女が膝をついた。


「ーーー!」  


すぐに、少年がそばに駆け寄る。


「これで、良かったの?………こんなんじゃ、こんなんじゃ、ーー失格だよ!!」


少女が悲痛な顔で叫ぶ。


「………ーーー。」


少年は、名前を呼んだきり何も言えない。

あたりにまた、静寂が満ちる。


「まだだ」


静かで、冷静な声が響いた。

その場にいた全員が顔をあげる。


「あの二人はまだ死んでいない。200年程経ったら蘇るだろう。それに………、まだ復讐も諦めていない」


その言葉に、安堵と悲しみと罪悪感、そんな感情が全員の心に生まれる。

そんななか、少女が静かに立ち上がった。


「それなら、200年後、今度こそあの二人を止める。私達が出来なくても、私達がふさわしいと思った子達なら、きっと出来る。自分勝手かもしれない。それでも、私はあの二人を止めたい。助けたいの。…みんな、お願い」


その言葉には、強い決意が感じられた。


「当たり前だよ。みんな、思ってることは同じなんだ。断るわけがない」


少年が、小さく笑ってそう言った。その言葉に、全員頷く。


「みんな、ありがとう。それじゃあ、200年後に、今度こそは必ず、二人を助けよう」




この時、戦いが終わり。

そして、始まった。






「あなた達ををそのままになんか絶対にしないから」




「二人とも、待っててね」

















ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー





「え?」

「ーーー、どうかしたのかい?」


父親が幼い娘に問いかける。

娘はそれに笑顔で首をふった。


「うんん。声が聞こえた気がしたけど、気のせいだったみたい」

「そうか。向こうに面白そうなものがある。行ってみようか」

「うん!」


親子は人混みの中にきえていった。この二人はまだ、なにも知らない。これからのことも。過去のことも。幼い少女の運命も……。





ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー












『ふふふ。さぁて、今度はどんなショーを見せてくれるのかしらぁ。せいぜい、わたくしを楽しませてちょうだいねぇ』

















運命の糸は、時に絡み合い、時に離れ、未来に向かってのびていく。そのいきつく先は、はたして………。



シリアス、かな?

次話からはシリアス0。むしろふざけまくるかも(笑)

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ