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陽菜の手紙
―――ふとしたときに、夜空を見上げる。
あの空の向こうで、あなたは何をしていますか?
桜の花が咲き出す頃、君は遠い所へ行ってしまった。
あの日のことを、私は忘れない。
君は笑顔で「行ってくる」って言ったけど
本当は淋しくてたまらないんでしょ。
どれだけ一緒にいたと思ってんの?
君の心くらいお見通しなんだから。
私も、淋しいよ。
当たり前だけど(笑)
んでもね、君がくれたあの詩が
私を支えてる。
あの言葉があったから、私は生きていられる。
私は君と違って、いい言葉を知らないから
こんなことしか言えないけど。
大好き。