表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/9

神の庭・3

一応、完結させたい。

不意に部屋の扉が開いた。


振り返ると黒リリス髪の女が立っている。



リリスじゃないか、何の用だい。


「臨時召集です。というか今朝から何度も電話をしたのですが、ガン無視ですか?」


え?


そうなの? てっきり原稿の催促かと思ってさ。


「カイン様とレメク様が久しぶりに帰られたのです。その報告会を予定しておったのですが、エノク様が余りに遅いので皆様遊び始めてしまって・・」


???


待て待て、レメクはともかくカインが帰って来た?


彼が帰還するのはまだ先のはずだろう?


「その辺りの事情は直接神に御聞き下さい。とにかく久しぶりの休暇という事でお二人ともはっちゃけてしまって・・・。最初はカイン様が永遠に錆びない鉄柱やらやたらデカイ鉄球なんかを作っておられたのですが、同席されていたセツ様も乗ってこられたせいで収拾がつかなくなってしまったんです」


確かにその組み合わせはマズイけど、誰も止めなかったのかな? 少なくとも神も同席されていたんだよね?



「それが御方が一番盛り上がってしまっていて・・。出かける前に会議室を覗いた時には、山の様な大きさの烏賊やら何でも吸い込んでしまう真っ黒い星やらを作って爆笑してましたよ・・。」


あ~、何か嫌な予感がするな

そう言えば、最近の原稿の依頼内容が妙に片寄っている気がしてたけど、まさかな……

でもなぁ、カインが帰って来たってのが気になるし


「とりあえず四の五の言わずに来ていただけますか?」


やばい、リリスさんも大分ストレスが溜まっていらっしゃる。


ま、原稿の催促でなければ別に行っても問題ないか。


確認だけど、その話し合いに私が出席すれば良いんだね?


原稿要らないんだよね?


「ええ、原稿云々は言っておられませんでした。詳しい話は分かりませんが、何か重大な決断を御方がなされたらしいのです。本日はそれを皆さまに伝達するための呼び出しではないかと。」


重大な……決断だって?


らしいって事はその辺は誰かから聞いたんだね、誰の話だい?


「セツ様からです。エノク様があんまりにも電話に出ないので、御方に"エノク様は今日もサボリです、いくら呼び出しても出ません。もういい加減クビにしたらどうでしょうか?"と言いに行こうとした所、この話をしていただきました。それで嫌々ながら直接迎えに参った次第です」


私に対する君の評価が若干気になるけど、セツの話なら確かだろうね、しかし御方の重大な決断か……

分かった、今から行こう。


なんだか嫌な予感しかしないけど、ね

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ