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『最弱モンスターに転生した俺、トーナメントで強敵を喰い続けたらいつの間にか王になっていた』  作者: パーカー


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7/23

捕食者《ヴォルグ》

読んでいただきありがとうございます。

第7話では、

主人公ヴォルグにとって初めてとなる

**明確な「ライバル」**が登場します。

同じ名持ち、同じトーナメントを目指す存在。

考え方も戦い方も違うからこそ、

何度もぶつかる因縁になる予定です。

ここから物語は、

「個の生存」から「競争」へと移っていきます。

それでは、第7話をお楽しみください。

名を得てから、世界の反応は露骨に変わった。

森を進むだけで、

弱い個体は逃げ、

中途半端な個体は距離を測り、

強い個体だけが――こちらを見定めてくる。

(狙われる、ってこういうことか)

空気が張りつめる。

そのときだった。

「……なるほど」

低い声。

正面の木の幹に、何かが立っていた。

人型。

だが、完全な人ではない。

細身の体躯。

黒い外殻のような装甲。

背中には、刃のように湾曲した骨。

一目でわかる。

――強い。

脳内に、警告が走る。

個体名:レクス

種族:刃殻種(中位個体)

「名を得たばかりの捕食体か」

レクスは、俺を見下ろしながら嗤った。

「匂いでわかる。

最近、やけに“喰った”な?」

(こいつ……)

威圧が、効かない。

いや、正確には――相殺されている。

「用件は?」

短く、問い返す。

レクスは肩をすくめた。

「簡単だ。

俺は――」

骨刃が、ギィ、と鳴る。

「名持ちを狩ってる」

殺気が、形になる。

「トーナメント前に、

邪魔な芽は潰す主義でな」

――来る。

俺は体を低く構え、核を沈める。

形状操作、即応。

次の瞬間。

消えた。

(速い!)

横から衝撃。

体が削られる。

「っ……!」

防御力がなければ、

今ので致命傷だった。

「反応は悪くない」

レクスの声が、背後から聞こえる。

「だが――」

骨刃が、突き出される。

俺は即座に体を分裂させ、刃を受け流す。

地面に突き刺さった瞬間を逃さず、絡みつく。

「――捕まえた」

一瞬、互いの動きが止まる。

視線が、ぶつかった。

「……いい目だ」

レクスが、笑う。

「俺と同じだ」

魔力が、爆ぜる。

俺の拘束が、強引に引き剥がされた。

「今は、ここまでにしてやる」

距離を取りながら、レクスは告げる。

「ヴォルグ。

その名、覚えたぞ」

「次は――

トーナメントで会おう」

刃殻種の体が、木々の間に溶けて消えた。

残された森に、静寂が戻る。

「……チッ」

勝てなかった。

だが、負けてもいない。

(同じ名持ち……同じ捕食者系統)

直感が告げている。

――あいつは、必ずまた現れる。

「いいライバルだ」

そう思ってしまった自分に、少し笑った。

王になる道に、

敵がいない方がおかしい。

ヴォルグは、再び前を向く。

次に刃を交えるときは――

喰う側であるために。

ここまでお読みいただき、ありがとうございました。

ライバル枠として

レクスを登場させました。

・主人公と同系統だが完成度が高い

・スピード特化

・先行者ポジション

という立ち位置のキャラクターです。

この二体は、

トーナメント本戦でも何度か交錯する予定です。

次回からは

いよいよトーナメント予選が本格的に動き出します。

感想・評価・ブックマークをいただけると、

とても励みになります。

それでは、また次話でお会いしましょう。

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