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『最弱モンスターに転生した俺、トーナメントで強敵を喰い続けたらいつの間にか王になっていた』  作者: パーカー


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それぞれの道

ここまでお読みいただき、ありがとうございます。

このエピローグは、

戦いの続きを描く話ではありません。

王になった者と、

王にならなかった者。

それぞれが選んだ

その後の道を、静かに辿る章です。

勝敗や強さではなく、

「どう生きるか」という答えを

感じ取ってもらえたら嬉しいです。

それでは、

物語の最後をお読みください。

世界は、思ったよりもあっさりと日常へ戻った。

王が決まり、

トーナメントが終わり、

闘技場は解体される。

伝説になる戦いも、

語り部の口を通せば

やがて一つの逸話に過ぎなくなる。

それでも――

確かに変わったものがあった。

■ 王の道

レクスは、王座に座っていた。

豪奢な装飾も、

過剰な賛美も、

今は必要としていない。

王として彼が行うのは、

命令ではなく線を引くことだった。

越えてはならない境界。

守るべき秩序。

許される変化。

殲滅者は、

もはや破壊の象徴ではない。

変わり続ける世界を

壊さずに制御する存在。

それが、

彼が選んだ王の在り方だった。

ふと、

視線を遠くへ向ける。

(……あいつは、どこだ)

答えは、分かっている。

■ 怪物の道

ヴォルグは、どこにも属していなかった。

王城にも、

国家にも、

群れにも。

森を越え、

荒野を渡り、

戦場の跡を歩く。

喰わない。

奪わない。

ただ、

そこに在るものを理解し、

重なり、

次へ繋ぐ。

恐れられることもある。

歓迎されることもある。

それでも、

足は止めない。

(……これでいい)

王にはならなかった。

だが、

王になれなかったわけでもない。

ヴォルグは、

王という枠の外で

世界を広げる存在になった。

■ 交わらない道、離れない距離

レクスとヴォルグは、

再び刃を交えることはなかった。

だが、

互いの存在を忘れることもない。

世界のどこかで

境界が揺れれば、

王はそれを察知する。

世界のどこかで

変化が芽吹けば、

怪物はそこに立っている。

守る者と、

進める者。

二つの道は交わらない。

けれど、

同じ未来へ向かっている。

■ そして、物語は終わる

最弱から始まった捕食者は、

敗北を経て怪物となった。

完成された殲滅者は、

揺らぎを知って王になった。

勝者と敗者。

王と怪物。

そのどれもが、

ただの呼び名に過ぎない。

大切なのは――

それぞれが、自分の道を選んだこと。

世界は、

今日も続いていく。

王が引いた境界の中で。

怪物が歩く、その先で。

物語は、

ここで終わる。

だが。

それぞれの道は、

まだ、どこまでも続いている。

――完。

ここまで物語にお付き合いいただき、

本当にありがとうございました。

最弱から始まった捕食者ヴォルグは、

王になることはありませんでした。

けれど、敗北を受け入れた先で

“怪物”として新しい在り方を選びました。

一方で、

殲滅者レクスは王となり、

強さだけでは足りないことを知り、

揺らぎを抱えたまま世界を守る存在になりました。

どちらが正しい、

どちらが上だという答えはありません。

それぞれが選んだ道が、

それぞれにとっての正解だった――

それが、この物語の結論です。

この作品をここまで読み進めてくださったこと、

感想や応援を寄せてくださったこと、

心から感謝します。

この物語が、

あなたの中で

少しでも長く余韻として残ることを願って。

それでは、

またどこかの物語でお会いできたら嬉しいです。

――ありがとうございました。

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