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『最弱モンスターに転生した俺、トーナメントで強敵を喰い続けたらいつの間にか王になっていた』  作者: パーカー


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2/23

捕食進化、解禁

読んでいただきありがとうございます。

第2話では、主人公が

「最弱のままでも、生き残る方法がある」

と気づくところまでを描いています。

いきなり無双はせず、

まずは逃げる・選ぶ・喰える相手だけ喰う、

という地味だけど大事な段階です。

この先、少しずつ進化していきますので、

温かく見守っていただけると嬉しいです。

それでは、第2話をお楽しみください。

ネズミ型モンスターを喰ったあと、俺はしばらく動けずにいた。

――生きてる。

それが、率直な感想だった。

洞窟の天井から落ちる水音が、やけに大きく聞こえる。

さっきまで、あの音すら死のカウントダウンみたいに感じていたのに。

「……今の、偶然じゃないよな?」

俺は意識を集中させる。

体を動かそうとすると、ぷる、と粘体が揺れた。

感覚はまだ曖昧だが、さっきより明らかに――安定している。

恐る恐る、脳内に呼びかけた。

「ステータス……確認」

すぐに、無機質な表示が浮かび上がる。

種族:未分類モンスター(最下位)

HP:8

攻撃力:2

防御力:0

「……増えてる」

微々たる変化だ。

それでも、さっきまでHP5だったことを考えれば、大きな一歩だった。

どうやら、俺は――

捕食した相手の一部を、自分の力に変換できるらしい。

「じゃあ……」

試すしかない。

俺は洞窟の奥へ、慎重に移動した。

速くはない。むしろ遅い。

今の俺にできるのは、正面から戦わないことだけだ。

岩陰に身を隠し、気配を殺す。

しばらくして現れたのは、さっきと同じネズミ型モンスター。

単体。警戒心は薄い。

「……よし」

正面から突っ込めば、負ける可能性もある。

だから俺は、地面に体を広げ、進路を塞ぐように動いた。

ネズミが気づいたときには、すでに遅い。

逃げようとした脚が、俺の体に触れ――

再び、溶ける。

《捕食成功》

《微量進化を確認》

二体目。

体積が、はっきりと増した。

輪郭も、さっきより形を保っている。

「……いける」

この世界は、弱肉強食だ。

そして俺は、弱者のまま終わる気はない。

だが、調子に乗る暇はなかった。

洞窟の奥から、明らかに別格の気配が近づいてくる。

重い足音。

低く唸る声。

現れたのは、ネズミより一回り大きい、牙の長い個体だった。

「……強そう」

正直、今の俺じゃ危険だ。

真正面から行けば、捕食されるのは俺の方だろう。

だから――

「逃げる」

生き残ることが最優先だ。

俺は全力で、洞窟の狭い隙間へ滑り込む。

幸い、この体は柔らかい。

岩の間をすり抜け、どうにか追撃を振り切った。

息は切れない。

だが、心臓がないはずなのに、妙に鼓動がうるさい。

「……今はまだ、勝てない相手がいる」

それでも。

喰えば、強くなれる。

生き延びれば、次がある。

俺は洞窟の奥で、静かに決意を固めた。

「まずは……この洞窟を制圧する」

最弱モンスターの、生存戦略。

それは、無謀な戦いじゃない。

喰える相手だけを喰い、確実に生き残ること。

この先にあるのが、進化か、それとも死か――

それは、俺次第だ。

ここまでお読みいただき、ありがとうございました。

今回は

・捕食の仕組み

・生存戦略

・「勝てない相手もいる」

という部分を意識して書きました。

次回はいよいよ、

見た目が変わるレベルの進化が始まります。

ここから少しずつ、

「最弱モンスター」らしさが薄れていく予定です。

感想や評価、ブックマークなどいただけると、

執筆の励みになります。

それでは、次話でまたお会いできれば嬉しいです。

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