4話 星の紀行
わたしの名前はステラ・エイマーズ、17歳。幼い頃に日本に越してきたから名前は英名だけどほぼ日本人。そして、隣にいるのが…たぶん、幼馴染…?なミヒロ。いわゆる腐れ縁ってやつ。
まぁ、異世界でも一緒にいるとは思わなかったのだけれど…。
そう、実はわたし達、異世界に転移をしてしまったらしいのです。ひぇ〜。
そしてなんやかんやあり現在、町の前にいるのだが…ここに来るまでがバチクソ大変だった…。
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「おいステラ」
「ふっ…なんだいミヒロ君や…」
「昨日も言ったが、流石にレベルは上げとけ。最低限身を守れるくらいにはなっとけ、ガチで」
そうミヒロが言ってきて…昨日承諾したじゃんというツッコミを入れたかったが、そこはまぁいい。レベル上げ用の魔物として見つけたやつが最悪だった。
「ピピピギ…ピギャギャァ!」
そう、スライムをあてがりやがったのである。この阿呆は。
「………あのさぁ!そら私にかかりゃあいつ如き楽勝だがね!?相性ってもんがあるし万が一あると不安だからさぁ!ミヒロ君が倒してみてはどうでしょう!?」
「……俺の背に隠れた状態で楽勝とかほざかれてもなぁ…。それに、一応ステラの事を考えての人?選だよ」
………ちなみにだが、わたしの発言は強がりとかじゃなく、実際楽勝ではある。ミヒロが軽く投石しただけで倒せた相手だし、更にボーナスで貰った【スライム特攻】もあるので戦えば勝てるのだ。
うん、戦えば。
「ど〜ぉうせ苦手を克服してほしいとか言うんだろ!?薄いんだよそんなんじゃ!わたしの心を動かすには足りないね!」
「………薄いって言われた…もうヤダ萎えちゃう…」
わたしが突き放した言葉を言うとミヒロはしくしくと演技をしだした。落ち着けわたし…アイツはわたしに望まぬことを強制させるための演技をしているだけ…騙されてはいかぬ…
「ごめんってぇぇぇ!!やるからぁ!!泣かないで!?」
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スライムを一匹撃破!
Lvが1つ上がった!
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…………おほん、結果オーライとしておこう。
「ふっ…わたしのレベルを上げさせるとはやるではないかミヒロよ…」
「割と前から思ってたんだけどステラってチョロいよね」
「てめぇぶっ殺すぞ?」
断固としてわたしはチョロくなどない。それだけは言っておきたいと思う。
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その後、町に至るまでに《ゴブリンの撃破》と《コボルトの撃破》をミヒロが、《星魔法を覚える》をわたしがそれぞれクリアし、《ミッションを5種クリアする》というミッションもクリアし、報酬とボーナスを貰ったのだが、一際目立つスキルがあった。
「【素材鑑定】かぁ…」
「前に薬草採取で貰った【薬草鑑定】と同じようなものなのかな?アレの対象範囲が広がった、みたいな」
そう、《ミッションを5種クリアする》で得たボーナススキル、【素材鑑定】である。ちなみにもう一回クリアするのが不可能なためかボーナスしか設定されてなかった。
「素材っぽいもの素材っぽいもの…これか?各魔物の核とか…おぉ」
「どう?見えた?」
「おぉ見えた!喜べ!!どうやらこの核にはその魔物1体分の経験値が凝縮されてるらしい!」
そう、ここに来て今まで怖がり触れてこなかった核が急に最強便利アイテムへと成ったのだ。簡単に言うと経験値2倍みたいな感じらしい。
「ステラ、核食え」
「………は?これ、食べるやつなの?というか、わたしよりミヒロが食べるべきでしょそれなら。メインの戦闘そっちなんだし」
「いやいや、そっちのがレベル上がりにくいだろ?だからステラが食べるべきだ」
「ん〜、流石に悪いから分けたりするとかは…」
「食べてくれたら今度本気で料理する」
「食べさせていただきます」
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というわけで、町に着くまでにミヒロはレベル9、わたしはレベル12となった。
ちなみにどう生活してきたのかというと、ジャーナリストを父に持つミヒロが父から教わったサバイバル知識で無双しやがった。……ジャーナリストってそういう職業だっけ?とは思ったが…
「…それなりに飯が美味いからいいや」
「ステラって飯食わせときゃ機嫌良くなるしやっぱチョロいよね」
「お前ぶん殴るぞ?」
ミヒロ:ステラの扱いには割と慣れてます
ステラ:こやつ…本当にヒロインなのか…?




