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この作品には 〔ボーイズラブ要素〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

幸運の花

作者: ぶる

診断メーカーのお題で書かせていただきました。

「たまには遠回りしてみようか」で始まり、「そっと笑いかけた」で終わる物語を書いて欲しいです。できれば3ツイート(420字)以内でお願いします。

(改行は文字数に含まれません)

 たまには遠回りしてみようか。

 パンが好きな彼のために朝食用のベーグルを買いに行くのが休日の俺の役割。昨夜帰りが遅かった彼はまだ当分目を覚まさないだろう。付き合いとはいえサラリーマンもご苦労なことだ。

 早朝の空気は澄んでいて気持ちがいい、桜の時期はとうに過ぎたけど、いつもは通ることのない道をのんびりと歩いているとあちこちに名も知らぬ春の花が咲いているのが目に入る。公園の横を通りかかった時、俺でも名前のわかる小さな白い花を見つけた。一本だけ手折って家へと向かう。

 キッチンに焼きたてのベーグルを置き、ショットグラスに水と花を入れてカウンターに置いた。柄にもないことをしている自覚はあるが、四葉のクローバーを探さなかっただけマシだと思う。

 白詰草の花言葉は《幸運》

 お前と出会えたのは本当に幸運だったよ、なんて照れ臭くてとても言えないけど。

「早く起きないとベーグル冷めちまうぞ」

 よだれを垂らして幸せそうに眠る恋人に、そっと笑いかけた。

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― 新着の感想 ―
愛が溢れてる…!!! 素敵なお話をありがとうございます!好きー♡!
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