「落下少女と喫茶会議」―プロローグ―
第2作目です!
かなり短め。
特に注意することはありません。
このお話は、とある「悪い癖」を抱えた少女が、
不思議な“森”で出会った動物たちと過ごす、ちょっとだけ不思議な物語です。
本当の気持ちに、少しずつ向き合っていく……そんな、お話をお届けします。
「落下少女と喫茶会議」――どうぞ、お楽しみください。
私には悪い癖がある。
「ありがとう」も素直に言えず、
大切な人に「好き」も、「愛してる」も言えない。
むしろ、罵って傷つけてしまう。
……いわゆるツンデレというやつなのかもしれない。
本当は、嫌いなんて思ってないのに。
人を傷つけ続けていると、
そのうち“森”に連れていかれるんだよ──
昔、祖母にそう聞いたことがある
でも、私は心底信じていない。
だって。そんなこと、起こるわけがないから
――――――「ねぇ、渚ちゃん。私の事...本当に友達だと思ってる...?」
そう聞いた瞬間。
私の中で、色々な言葉が入り交じる。
素直に「思っている。」と言えば良いか、否.....
そんなこと、恥ずかしくて言えない。
「友達だと思ってる、とでも言えばいい?」
唇が、声が。震える。
「思ってる。そんなわけ、ないじゃん?」
また、言ってしまった。
「っ、......渚、ちゃん......っ...」
彼女は涙声でそう言いながら教室を出てしまった。
ああ。
ごめん、ごめんなさい。
こんな素直じゃない。
逆手に人を傷つけてしまう性格のせいで
また、人を。
傷つけてしまったんだ。
 ̄「っ.....!?」
私は急なめまいに襲われた。
周りが真っ暗で。耳鳴りが、うるさい。
それはそれは、一瞬で。
ばたんっ、........
最後まで読んで頂きありがとうございます!
人を傷つけてしまった渚ちゃん、一体どうなるんだろう...
この先少しでも面白いと思って頂けたら!
☆やブックマーク、感想など送ってくれるとすごく励みになります。これから落下少女と喫茶会議をよろしくお願い致します。
※ この作品は第7回、ルネッサンス新人賞応募予定のため、一部調整する可能性があります。ご了承ください。