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/// 46.新たな旅立ち

見てくれてありがとう!

なんとか女神の元にたどり着き、思いの丈を打ち明けるもあっさりフラれてしまったサイコ。傷心の思いをかかえながら一人打ちひしがれる。


おい・・・




いい加減、虚偽まとめにも慣れてきたのでスルーぎみのサイコだが、ちょうど良いことに食堂に集まったアレクさんに挨拶もほどほどに相談をもちかけてみた。


「また相談があるのですが良いでしょうか?」


「改まってどうしたんじゃ?わしと一緒に暮らすっていうのなら大歓迎じゃぞ?」


ウィンさんが満面の笑みで欲望を提案してくる。


「いやーそうしたいのは山々なんですが・・・またこの世界を見てみたい気持ちが強いので・・・どこか良いとこないですかね?観光とか・・・」


「そういうことなら、この国から出るならまずは神国だな。オリベイルから西に海を越えると、ガギグゲン神国という国がある。食も文化も違うと聞くから楽しめるんじゃないか」


「またサイコがどっかにいってすまう」とうなだれるウィンをよそに、アレクの提案をきいてそれもいいかもなと思って礼を言う。


「神王 ゴーン・ガギグゲンを長とするこの世界最大の宗教国ですからね。歴史的建造物も多いとききます。まあ行ったことはありませんが」


神官であるイビルが目をきらめかせて情報をくれた。


「まあ、行くならザイアスから船に乗ればジニエルという神国側の港町につくから。そこから神都を目指せばなんかわあるだろ」


そういうアレクの話を聞いてさっそく行ってみようと考えていた。


「ああそうそう・・・忘れるとこだったわ!カトレアお嬢様がそろそろ休日に学園に遊びに来いとギルド経由で連絡あったから早めに行っとけよ」


アレクさんの唐突な連絡事項に苦笑いするが、まあ神国に行った後でいいだろう、と早速ザイアスへの地図を買うと、その方向に向かって転移と浮遊を繰り返していたが、浮遊速度が早過ぎて途中で転移を混ぜるのをやめたサイコ。10分ほどで到着すると船の乗車手続きを済ませた。


あれ?なんで船で?そんな疑問もあったが、それにウィンさんが教えてくれていた。神国も含め、各国は強力な結界に守られており、こういった定期船でのみ出入りができるように作られているとのこと。まあ防衛を考えれば仕方のないことである。


そして船に揺られて1時間。ついに新たな国、神国の港町、ジニエルについた。


新たな予感が感じさせる空気に、期待を膨らませながら船を降りる。にぎやかになってくる街の方へゆっくりと歩くと、一人のおさげの女の子が声をかけてきた。


「観光客さんですか?泊る宿はお決まりですか?」


「まだ来たばかりで何も決めずにきたんだよ。紹介してくれるかな?」


宿の客引きかと、小さいのに偉いなと感心しながら、せっかくだし紹介してもらおうと思ったサイコ。


「では失礼して、見させていただきますねー」


にっこり笑ってこちらを見る少女。あー鑑定でよからぬ種族や極悪な称号がついてないか確かめるためにかな?そう思っていたのだが・・・


「あら、お兄さん進化前?あっ、オリベイルから来た人?じゃあ色々気を付けてね」


かわいい笑顔でそう言う少女・・・進化前?なにやら既視感を感じて震える声で「私も見させてもらってもいいですか?」と声をかける。


「別にいいけど?面白いもの何もないわよ?スキルとか消してるし・・・」


というので鑑定をつかう。



+ズイータ

種族 人族 / 年齢 12 / 性別 ♀

LV 25s

力 260

守 161

知 329

速 284



あー分かったわ・・・これレベルにsつく奴だ・・・やられた・・・これ進化ってのしないと死んでしまうやつだな・・・


「ね?何も面白くないでしょ?」


そういって指にはめたキラリと光る指輪を見せて笑顔がはじけさせた。


「どうして・・・どうしてこうなるんだよぉぉぉぉーーー!」


またサイコの絶叫がこだました。



・・・ 終わり ・・・




女神「だからあの国では最強って言ったじゃない」




・・・ ほんとに終わり ・・・


お読みいただきありがとうございます。安ころもっちです。

これにて終了。短い間でしたがありがとうございました。


ブクマや下の☆を押していただけるうれしいです!

もちろんコメントやレビューなどもいただけると飛び上がって喜びます。


今後は『内気な聖女アンジェリカは目立ちたくない』の方をどうぞよろしくです。


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