森
3人は出発後、最近、問題が発生している村と国との途中にある森へ。
「この森を抜けたら直ぐ国なんですよね!」
「ああ、そうだ」
「私も国に行くのは久しいので楽しみです」
「今日は何も起こらなければ良いのだが‥‥‥」
「ん?前に人影が1、2、3人‥‥‥!?」
「構えろ‥‥‥!商人を襲っていたのは残念なことに人、賊か‥‥‥!」
森に不穏な空気が流れる。
「お前達は私の後ろに居なさい、賊だった場合は私が相手をする、お前達は直ぐ踵を返し村の者達に伝えるんだ、分かったな?」
「しかし、それでは3体1になってしまいます!私達が居れば人数不利にはならないではないですか‥‥‥!それに私は」
「父親の言うことが聞けないのか‥‥‥!?お前達を信頼していない訳ではない賊が三人だと決まった訳ではないから助けを呼べと頼んでいるんだ」
「賊が既に私達の周囲に潜んで居るとしたら‥‥‥」
「言っただろう私は、お前達を信頼している、それに、お前は私の息子だ例え其の場合でも切り抜け助けを呼べる、私は、そう信じている、だからお前達も私を信じてほしい、分かったな?」
「はい」
「分かりました‥‥‥」
「ん?1人が手を挙げた、何かの合図か‥‥‥!?やはり仲間が‥‥‥!」
「お~い!」
「何だ?此方に手を振っているのか?」
「あれは、もしかして商人じゃないですか?」
「じゃあ後の2人は?」
「武装している、どうやら護衛のようだ」
「何だよぉビックリしたじゃねぇかよ」
「驚かしてすみませんね、確かにこの辺りは襲われることは、まず無いので商人は護衛を雇わないのですが最近、この森は物騒ですからねぇ」
「確かにそうですな、しかし護衛が2人も付いて居るのなら例え襲われても安心でしょうが、気を付けて」
「はい、ありがとうございます」
「よし、お前達、行くぞ、もう直ぐ国に着く」
「やった!」
3人と擦れ違い再び国を目指し歩き始めた、その時。