表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
31/133

<イリーナ>

 驚いた。兄様が喉が渇いたと言うので、お水をもらいに台所に来た。頭髪を剃っている人は、ヴォルコフ公爵と同じくらいかと思っていたからだ。


「俺なんて、こう見えて十九だ」


さっき兄様を外に放り出そうとした髭面の男が言った。


「兄様は若く見えるのかしら……」


思わず、抱いている小狼の兄様を見下ろす。兄様は何か言いたそうだったが、犬はしゃべらないものと決まっているので、ムッとしたように黙っていた。その後も、何か考え事をしているようで、兄様は黙っていた。



「夜になったらアキムと連絡を取る為、ここを離れるけれど、何か聞いておきたいことはあるかな?」


「お母様の様子を聞けたら……」


兄様は頷いた。


「少し体力を温存するために、眠るから、何かあったらすぐに起こして」


兄様がベッドの隅にこじんまりと丸まったので、抱き上げて膝に乗せた。少しの間、兄様は居心地悪そうに、もぞもぞしていたが、そのうちにこてんと眠ってしまった。



 グスターフがオルロフ国へ様子を見に出かける為、扉を開けた途端に、兄様は飛び出して行った。


「お姫さん、犬が逃げちまいましたよ? 追いかけますか?」


「そのうち戻って来たら、開けてあげてね。外に出たかっただけだと思から」


「あぁ、小便ですね?」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ