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26 : DAY24 パワハラギルド長、財務大臣と陰謀を巡らす

 

「ぐふふ、貴様の宣伝戦略は素晴らしいな……お陰で王国警察の好感度はうなぎのぼりだ」

「貴様がここまで情報戦に明るいとは思わなかったぞ?」


「ありがとうございますゲースゥ卿、第2弾、第3弾と続けていきますのでご期待ください」


 ここは財務大臣ゲースゥ卿の執務室。

 贅を尽くした大理石の床と、巨大な宝石がはめ込まれた暖炉。

 正直趣味はあまり良くないが、とてつもない金が掛けられているのはパトリックにも分かる。


 パトリックが王国警察の”宣伝”を始めて数日……さっそく出た成果にゲースゥ卿はご満悦だった。

 実はパトリックは大手マスコミや広告コンサルタントに金を積み、力技で情報を拡散しているだけであり、後ほど提出される請求書にゲースゥ卿は目を剥くのだが、それはもう少し後の話である。


「それはそうと……ワシの”財テク”で使うマフィアの協力者だが、そちらはどうだ? すぐには難しいであろうが」


 むしろこちらの方が重要だ、そう言いたげに続けるゲースゥ卿。


 その話が振られた瞬間、きらりとパトリックの両目が光る。

 待ってましたと言わんばかりに両手を広げてドヤ顔を作るパトリック。


「はっ……! お喜びください! 先代の息子という、特大の協力者を確保させて頂きました!」


「おおおっ!? やるではないかパトリック!

 お前は何という有能なのだ!!」


「いえいえ、わたくしだけでなく部下も優秀なのですよ」


 全くそう思っていない表情で、自分の功績を誇るパトリック。


「ぐふふ、謙虚な奴よ……お前には特別に教えてやるがな、最近連中は”魔麻薬”なるものを流通させているようなのだ」

「さすがに大臣として捨て置けぬが、毒性を弱めた物なら庶民どものガス抜きとしては悪くない」


「ワシの管理下で流通を認めてやる代わりに、マージンを要求するというのがワシの計画よ」

「ふ、ふふふ……先代の息子を抱き込めたのなら、もう計画は成就したも同然だな!」


「なんと! 流石ゲースゥ卿! 見事な深慮遠謀にございます! 計画成就の暁にはこのわたくしめにも少々のおこぼれを……」


「うむ! くるしゅうない! 警察の管理者である財務局とマフィアとギルドが組めば何人も邪魔できないであろう」


「まったくでございます! かの偉人も申しておりました」

「清廉な水には魚も住めぬ……民衆には適度にグレーな施しが必要ですからな!」


「「ははははははは!!」」


 薄暗い大臣執務室にふたりの高笑いが響く。


 ギルドが抱き込んだマフィアの大物は、マフィアに不満があり正義の味方に憧れている事など、この時のふたりは知る由もないのだった。


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