第2話 第1皇子と第2皇子の戦い②
第2話 第1皇子と第2皇子の戦い②
リュウは、王都にある、屋敷の部屋一室に転移をした。ここは、父から与えられた屋敷だった。
「着いたね。まずは、城に行かないと」
ミウと共にライエ城に向って歩き出した。
「馬車を使えばよかったね。」
ミウはそう話すと、リュウは、
「もう目の前が、お城だから、急ごうか。」
城門に着くと、衛兵に声を掛けて入城する。
(なんか空気が殺伐としているのは、なんで?)
父の部屋に着くと、ノックをした。
「リュウとミウです。父様、入ってもよろしいでしょうか?」
内側より声がし、入室すると父様、アルヌ宰相、レイ姉様、ジン兄様が待っていた。
「意外と速かったな。」
父が笑いながら話すと
「転移魔法で一瞬ですから、道中何も起きませんよ。」
レイ姉様は、苦笑いしながら、
「相変わらず自重をしないですね」
今回の一件を父に問うと、
「ルルスには、荷が重いと思った。それに、一番の要因はアスハルでの出来事だ。領民の事を考えず何もしなかった、そんなやつが国を収められるわけがない。」
ジンが頷く、レイは納得顔をしている。
「父様、俺はこの一件は中立で行きたいと思います。ジン兄様側ということです。」
リュウはそう話すと父は、少し考えて
「もし戦争になったらどうする」
リュウは、すばやく
「その時は、ジン兄様につきますよ。」
リュウの言葉に、ジンは喜んだ。
「それと父様、何個か王城で買い取ってもらいたいものがあるのですが、」
リュウは申し訳なさそうに話すと、ジンとレイは
「何を作ったの?」
「リュウ、何を錬成した?」
リュウは、異空間を付与したバックから何本のビンと武器を出した。
「まずは、上級回復ポーション、上級魔法回復ポーション、エリクサー、シャープネイルとエルクセイバー、正村刀です。」
父は、唖然とした
「では、全て白金貨400枚で買おう」
リュウは
「ありがとうございます。父上。これで、領内の改革が進めれます。」
その夜は、楽しい日を過ごした。