第2章 後継者争い 第1話 第1皇子と第2皇子の戦い①
昨日に引き続き投稿です
第2章 後継者争い
第1話 第1皇子と第2皇子の戦い①
ある日の早朝
「リュウ様、王都より早馬で書状が届きました。何でも直ぐに王都に戻ってほしいそうです。」
緊急招集とは珍しい、執事のラルフにミウを呼んで来てもらい、執務室にて、書状を読んでいると、ノックがして、ミウとセルが入ってきた。
「兄様、こんな朝早くからどうされましたか?」
眠そうにミウは、話してくると、
「緊急早馬にて書状が今届いた。」
セルに書状を渡すと、顔面蒼白になっていた。
緊急招集内容
・次期国王に第2皇子ジンを任命し王太子にすること
・第1皇子ルルスを廃嫡にして王都の東の外れにて流罪にすること
・第3皇子リュウを公爵に叙爵して、ジンの補佐として任命すること
この発表後より、上級、下級貴族の者は、五日後の謁見までに王都に入る事、代理を立ててもよい。
ライアル王国国王 ラルス・アル・ライアル
「お父様が、ついに覚悟を決めたのですね。」
ミウは、嬉しそうにしているも、リュウとセルは険しい顔をしていた。
「セル、とりあえず、領内の警備強化と城門の検問強化を頼む。それと、兵の徴兵も頼んだ。俺達は、兄様のジン側につくが、あくまで中立だ。ミウ、今すぐ王都に行くよ。」
セルは、馬車の準備をしようと出ていこうとするも、リュウに止められた。
「馬車はいらないよ。『転移魔法』を使うから、その方が早い。」
ミウは、自分の部屋に戻り準備をしていた。
数時間後
「セル、留守を頼んだよ」
リュウは、魔力を集めた
「転移、王都ライエ」
ヒュンっと、リュウたちは消えた