幕間劇 王家の日常 魔法銃編
幕間劇
今日は、魔法訓練場で神器・魔法銃ウルファトの試し撃ちを兄であるジンとすることになった。
「リュウ、さっそく撃ってくれないか」
ジンがウキウキしながら目を輝かせながらはなしてくると、リュウは、銃を取り出した。
魔力を銃に込めた。まずは、火属性かな。
「右手の銃に無属性の魔力を込めて、左手のマガジンに火属性の魔力を込める、そして装填し、的に目掛けて発射する」
バンっと怒号が響き、炎の弾が火を噴いた。
「えっ、青白い炎だ。綺麗―。・・・。じゃない、やばい、威力の加減間違えた」
炎の弾は、的に着弾したが、周りは溶解していた。まず、地響きが半端ない。
爆発音を聞いた、騎士や兵士は、ポカンと呆気に取られており固まっていた。
やりすぎた。ジンは、大笑いしながら、
「リュウ、その銃すごいな。加減さえ間違わなければ最強だ。」
すると、ジンの後ろに国王の父が立っていた。しかも、ものすごい怒り顔で、
「ジン兄様、う、後ろ」
ジンが振り返ると、2人の頭にチョップが飛んできた。
「あの爆音はお前たちか!敵が攻めてきたと勘違いするではないか。しかも、的の周りが跡形もなく消し飛んでいる上に地面が溶岩化しているのは、なんでだ」
リュウは説明をした。
「まさか、あそこまで威力があるとは思わなくて力加減をしませんでした。」
国王の父が呆れ顔で
「その銃を使いこなす為には魔力の制御を勉強しなさい。今回の事は、不問にするが、罰としてお前たちには、瓦礫の掃除と壁の修復を今日中にすることを命ずる」
二人は、はい。と小さな声で返事を返すと、掃除開始した。
「そこの騎士よ。後、何人か呼んであの二人を手伝ってやれ。」
父が、笑いながら騎士に伝え、立ち去って行った。
「ジン兄様、失敗しましたね。今度やる時は、成功させるので、また手伝ってくださいね?」
ジンと笑いながら掃除と修復をした。
後日、何もない森一帯が吹き飛んだのは、言うまでもない。
次回から戦乱編に入ります
第1皇子と第2皇子の次期国王対決です