実験終了!
おい! 不気味ににやけるな! せっかくの美人な顔が台無しだ! そして腕を放せ!
「む、ムイさん? ……腕を離してもらえませんか?」
「少しでいいので話を…… そして是非お友達になってください!」
友達か…… ムイさんは変なところはあるけど道も案内してくれたし悪い人ではない気はするけど……
でもこの女の体なら誰でも道案内してさらにその先に何か悪いことを考える人もいるだろうし……
まー手を出してくような人なら魔術で逃げることも退治することもできるだろうから、案内してくれたお礼くらいはしないといけないか。
「わ、わかりました……」
「あ、ありがとうございます!」
ふぅー。 ようやく手を離してくれたから。
また同じところに座ったけど、話って何するんだろう。
「……それにしても、レフィアさんは本当に美人で綺麗なドレスがお似合いですね。羨ましいです」
それほどでも…… あるか!
「ありがとうございます。ムイさんも美人だと思いますよ」
「本当ですか? 嬉しいです…… 私の家系は先祖代々、国の騎士や冒険者で盾役をするのでいつもこのようなフルプレートアーマーで身を守っていて、ろくに綺麗な衣類を着たことがなくて自分にどういうのが似合うかわからなくて……」
なに! せっかくの美人がもったいない! この人なら綺麗なドレスとか似合うだろうなー。
……お! この人を着飾ってみるのは面白そうな気がする!
「私がムイさんに似合いそうな衣類を選んであげましょうか?」
「え! いいのですか?」
「はい」
嬉しそうな笑顔もまたいい! 普通に話している分にはさっきの不気味さは出てこないみたいだ。
この人は間違いなくマゾだろうが特に何がこの人を喜ばせてしまうのか先に知っていた方が今後のためにもいいか……
「ムイさん、ちょっと色々とムイさんの体を調べてもいいですか?」
「え? あ、はい」
承諾も得たことなので早速立ち上がって、ムイさんの後ろに歩み寄り……
「それではちょっと失礼します」
座っているムイさんの両肩の部分に両手をのせて弱めた電流発射!
「んー!」
「ムイさん、どうですか?」
痺れてちょっとうつ伏せになって顔が見えない……
「何をするんですか!」
振り向きながら言葉は怒っていそうな感じで言ったけど、顔を見たら先までの美人の顔がちょっと頬が緩んでにやけている……
痛い系もやっぱり嬉しいのか……
今度はムイさんの耳元に口を近づけて……
「そんなに痛いのが気持ち良いのですか? 変態さんですね」
とどめの一撃に耳を甘噛み!
「キャッ!」
あー顔真っ赤にしちゃって、にやけながらさっきとは違うように体痺れている感じだよ。
間違いなくこういう言葉の方が効果的なのか……
それとも耳が弱点なだけか……
今度は耳に手を当てて電流を流すのではなく、耳だけにバチッっと電気を流してみると……
「ヒャンッ!」
さっきの肩とは違う反応で反り返っちゃった!
効果は抜群だー!
ムイさんは言葉を含む耳に対しての刺激が大好物で確定だね。
「れ、レフィアさん! こんな人前であまりそのようなことは…… できれば人気のない所でこういうのはお願いします……」
「これでお終いです。なんとなくムイさんの体がわかった気がします」
椅子に戻ることにするか。
実験終了!
「何をするのかと思ったら、まさかレフィアさんにこんなことをされるだなんて……」
「怒りましたか?」
「見込んだ通りのお方でした!」
まーそういう反応するよね。怒るわけがない。
「怒らなくて良かったです。甲冑もせっかくの綺麗なお顔を隠さないようにヘルムは無くして綺麗な女性向けの甲冑に変えるのもいいですね」
「あまり、王都にそういった甲冑は見かけたことないですね……」
「そういった物が無いなら作ればいいのですよ。ちょっと今の甲冑を変形させても大丈夫ですか?」
「それは大丈夫ですがそんなことできるのですか?」
無いなら作ればいい、か…… 懐かしい…… 昔の俺なら力がなくてそんなこと言えなかったけど、今の俺なら甲冑の制作なんて町の復元より簡単なものだ!
まずはムイさんの甲冑全体に魔力を流して形を把握しつつ、ムイさんのボディーラインを確認し…… あれ意外と胸が大きい…… せっかくの胸が甲冑で押し隠しているうえにきっと苦しかっただろう。
今変えてやる!
ボディーラインに合わせて胸はそのままの大きさに合わせ、重くないように薄くて軽いのに頑丈な硬さが出るように魔術で改造して、腰の甲冑はボディーラインより広くスカートのように広げ、その下からはドレスの生地をボロボロにならないように加工したものをフワッと広げる。
色のシルバーはもっと純白の長い髪を目立たせるようにもっと暗いダークシルバーに変え、頭にティアラをのせて完成!
「え! すごい! これをレフィアさんが作ったのですか? こんな魔術も始めて見ました!」
「ちょっと立ってクルッと回ってみてください」
「わ、わかりました」
クルッ。ドレスが舞うように生地が広がり、女らしいボディーラインを出してムイさんの綺麗さを引き立たせるようにドレスのような甲冑の出来上がり!
「よくお似合いですよ」
「本当ですか!? こんな立派な甲冑をありがとうございます!」
「いえいえ。喜んでもらえてよかったです」
ん? 奥から黄金に輝く金髪でスラっと高身長なかっこよさそうな男が近づいてくる。
「おい。お前ら何者だ?」
おー近くで見ると鋭い目つきに綺麗な水色の瞳、町中で会った女を引き連れた男性に匹敵するほどの見た目の持ち主。
でもいきなりお前ら呼ばわりされるは納得いかない!
「すみませんがあなたこそどなたですか?」
「俺を知らないのか?」
はい、知りません。だってずっと家で研究ばかりしていたから仕方がない。
「レフィアさん…… この方はいつもチームを組まずに単独で困難なクエストを達成する、セロという冒険者ランク最上位のSランクの剣使いの方です」
「そうなんですか。それでセロさん。私達に何か御用ですか?」
「お前らがここに入ってきた瞬間、妙な感じがした。気になってしばらく二人を見ていたがお前の使う魔術は見たことがない」
なんだよ妙な感じって! 綺麗なドレスを着た女性が冒険者ギルドに入ってきたのは確かに妙かもしれないけど…… 感じってなんだよ!
「私は魔術の研究が好きなだけです」
「研究者か。研究者がここに何用だ?」
「何となく見学に来ただけです」
なんか、このセロとか言う男は他の奴と俺を見る目が違う気がする……
好奇心や魅了された感じで来たような顔をしていない。
とても好意を抱いている目つきをしていない。
お前こそ妙だ!
クックック…… お前のその目つきを俺の美貌で魅了させてやる!
ふー間に合った(*´з`) いつもより遅くなって申し訳ないです。是非また読んでください!