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爆縮と体温の機知(2)

天辺に月が出る

天辺の月明かり

できる影は

足元に付き纏い

しつこいという形を

複雑化して

執念の形に整える


執念をしつこく追う

一周回る

どちらが先かは

関係無い

対象物は別にある


浅はかな街中を

千鳥足で歩こうと

欲望では歩けない

何か一つでは歩けない

背中の重さが

魂の重量になる


重たさを

辛さに置き換えてしまう

魂に傷をつけて

笑えやしない

何かが軽くなるのは

其れ等が

軽くなったからじゃない

基準が変わったからだ


橋の上だから

滑って行く

何も見えない日は無い

見なかったことに

勝手にしたのだ

無意識が操作する

操るのは

あなたじゃないあなた

沈んだ影か

浮かんだ灯りか


意思で決めたことは

納得したのは自分で

どことなく他人で

スピードで溺れる日々を

愛情で拭いている

温かいと感じながら

夢落ちしても

現実にある

あの実はなんだ


擦り切れた心臓に

潤滑油を注ぎ

萎びた愛情には

金銭の毛布

仙人掌の棘は

質量で突き刺さる

薔薇の棘は

不注意で刺さる

天辺の月には

それが分かっているんだ

薄明かりで

良く見えるには

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