4.
時折、考えることがある。
自らの持っているもの、について、の……所詮、そういった話、なのだけれど。
そう、身一つになったとき、自らが持っているものは、一体、何、であるのか、という話だ。
たとえば、容姿、性格、知能、……そういったものを指折り数えていくだろう
その中で、精神の強さ、というものは、factorとなるものだと思う。
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……と、いうより、わたしは、精神が弱いという人は存在しないと思う。その強さの、種類、みたいなものは、それぞれ違う、のだということ、
……そして、その、種類の違いによって、拒まれるものも、数多、あるのだと、いうこと。
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……退会を決められた方には、様々な理由があるのだと思うし、
きっと、わたしだって、いつかそうなるのかもしれない。
わたし自身がそうならなくとも、やむにやまれぬ事情で退会せざるをえなくなったり、……また、わたしがなにかをやらかしてしまい、自らの意思でないままに、というケースだってあるのだろう。
……でも、退会を決められた方が、もしも、最後の factor、というのか、そういった部分で、心が折れてしまって……退会を決められるというケースがあるとするのなら、
……その心が折れる瞬間は、本当に折れているのか、それをもし、後悔することになりそうならば、それは、その方の精神が弱いから、ということではなくて、
その精神に絡むものがあるのだと思う。
絡むものが問題なのだと思う。
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これは、わたしの実感なのだけれど、精神云々が鍛えられるか、は、わからないけれど、、
それに絡むもの、の、話ならば、それは変動していくものだ、と、わたしは思っていて、そう言えるのだと思う。
一分一秒ごとに、絡むものが、変化、変質していくとは言わないけれど、
一分一秒ごとに、絡むものは、顔を変える、とは、いえると思う。
いくらでも表情を変えるもの、で、それ、は、変わり始める。
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だから、と、いえるのかもしれないけれど、
わたしは、だから、文体は、変質するのだと思う。
書けば書くほどに、変質していくものは、必ず存在していて、その小さな変化に目や、感覚を傾けていれば、もしかしたら、その factorは、ほんのすこし変質しているのかもしれない。
その小さな変化にきづくことが出来れば、もしかしたら、退会という選択はなくなるのかもしれない。
精神のそういった変化は、
見えてこないときは、……とことん、見えないものだって、知っている、気がするんだ。
……実際、は、変化を求めているとき、なぞ、……そういった変質や、変化に、とことん敏感にならざるを得ないのだろうけれど。
……それすら、気づけないほどに、心が停滞したように感じ、凍ってしまっているのなら、
……きっとそれこそが問題で……、きっと、それこそが、その部分こそが、手当を必要としているのだと、思う。