魔王の態度はそうじゃない!
拙い文章ながらも頑張っていこうとおもうのでお付き合い頂ければ嬉しいです!もし何かあれば指摘をお願いします。
ダンッ
一旦整理しy……ん?俺今日の朝だけで何回整理してんの?なんなの?暇なの?死ぬの?いやいや、これはさすがに死活問題だよ。だって魔王だよ?それに見た?周りにいた魔物っぽいヤツら。確実に「オレ、ニンゲン、クウ」みたいな人達でしょ絶対!まぁ人では無いけどね(・ω<)-☆────
じゃねーーよ!!
ダンッダンッ
動揺しすぎて自分で自分にツッコミいれちまったよ!
ともかく整理せねば!
ダンッダンッ
────私香月詩也は本日誕生日を迎え17歳にレベルアップ。そしてただ今小さい時から夢見ていた異世界に家と共に異世界召喚され、魔王とその手下チックな方々に囲まれている。そして今ここは家の玄関。ドアに鍵をかけてそのまま座り込んだ状態だ。
ちなみに、さっきからするこの音は……
「ちょっと!早く開けなさいよー!」ダンッダンッダンッ
「うるせー!ドア叩くなよ、壊れるだろうが!お前魔王なんだろ?王なら、もっと礼儀正しくしたらどうだ!」
思わず詩也はドア越しに叫ぶ。
すると、ドアの向こうから怒気のこもった、しかし先程までの威圧感の無い声が再び聞こえてくる。
「なっ!?あんたがドアを閉めたんでしょうが!それに、あたしはあなたを召喚した主人で、あなたは召喚された眷属なの!簡単に言えばペットよペット!ペットならご主人様に貢献しなさいよ!」
何言ってんだこの魔王!
「誰がペットだ誰が!人の人権を勝手に奪ってんじゃねぇ!憲法に人の人権を侵害してはいけないってあるの知らねえのか!」
「えぇ、そのけんぽーって物なんて知らないわよ。それに人間の権利なんて最初っからあって無いようなもんなのよ!」
言いやがったこいつ
俺から人権を奪おうだなんて
お前ら人間じゃねぇ!!
あぁ、こいつら人間じゃなかった。
というか、あなたこの短時間で何処に威厳を忘れてきたの!?急に態度が軟化してるんですけど。魔王ってこんな感じなの?やるなら最後までちゃんと魔王やれよ!ちょっと期待はずれだよ!!
「それより、いい加減に出てきなさいよ。あなたにはこの国を救ってもらわないと困るんだから。」
「だから、さっき言った通りそんなのお断りだ。じゃあ、これから引きこもらなきゃだからお引き取り下さい。」
そう言ってリビングへ向かった。
その後、しばらく玄関前で魔王は騒いでいたが、俺がいなくなったことに気づいたのか騒ぐのをやめた。子供かよ!!
詩也は、急に静かになったのでそっと窓から外を覗いてみる。
べっ、別に急に静かになって寂しくなったとかじゃ無いんだからね!
すると、魔王が周りに何か告げた後に魔物御一行様が撤収していくのが見える。
(ひとまず安全を確保出来たってことでいいんだよな。)
詩也は安心して一息つくと、自分が酷く空腹な事に気がついた。
「そういやまだ飯食ってないや。」
とりあえず、サンドウィッチとシリアルを用意して軽く済ませると今後の事を考えるため自室へ向かった。
階段をあがり自室のドアを開けると────
『僕からの誕生日プレゼントは喜んでくれたかな?』
誰もいないはずの部屋から“声”は詩也に語りかけた。
できれば三日以内にあげます。