チーターでも異世界では通用しないようです。
初投稿!!頑張りましたので見てくださるとありがたいです(*´∀`)
いつもふと思う。なぜこんな世界があるのか、なぜこんな世界に生まれたのか、てかなんだこの世界?と
「暇だ、………………暇すぎる!!」
「大型アップデートって書いてあったから、眠らずに待って、きたっと思ってやってみたら……………………何が大型アップデートだよ!!一日で終わるアップデートは大型アップデートって言わねえんだよ!!」
先程の考えの原因はこれである。
俺、音宮 柊は大体のことは完璧にこなす。職業「自宅警備隊」。簡単にいうならニートであり暇人だ。
通っていたのは国内で1位、2位を争うほどの最難関高校だっだ。
しかし一年たつ頃には止めていた。
理由は超簡単にいうならば、やることなかったから。
テストはすべて500点満点中の500点、授業は知っていることしか教えられない、部活も色々やってはみたが、1ヶ月もたたずに大会などで優勝してしまう始末である。
先生も引き止めようと最難関の問題を出したが解いて帰った。
生活は、事故で死んだ親の保険金が恐ろしく多かったので成り立っている。学校を止めてからはただただ暇つぶしになることを探していた。
そしてゲームにはまり、様々なゲームをやりつくし、ランキングでも一位をとり、今の現状に至る。
「………………………………」
だめだ。今、暇すぎて思考が停止していた。
そうだ!!今日はワン⚪ースの放送日だ!!
そう思いテレビをつけるとそう遠くないビルが爆発したというニュースがやっていた。
「こういうことが身近にあれば暇つぶしになるんだけどなー」
「あるけど試してみる?」
「ふぁ!?」
あ、驚きすぎて変な声が出てしまった・・・・・・
今はそれどころではない、現状を整理しよう。
さっきの俺の変な声を聞いて笑っている人間ではない少女、そして少女の後ろにある黒い空間・・・・・・・理解は無理そうだ。
そろそろ話したいという目線を向けていると、
それに気づいた少女が
「ごめん!ごめん!まさかそんな声出すと思ってなかったから、プププ」
と言った。
最後笑ったよな、こいつ。
「それに関してはもう触れなくていい、それよりもさっき、あるって言わなかったか?」
「うん、言ったよ」
少女が当たり前じゃんという顔をして言った。
暇人でニートの俺に神からの救い手が差しのべられたのか、まさか救い手が差し伸べられるとは思わなかったので、
なんでこんな世界創ったんだよ、全知全能じゃなくて無知無能じゃねえかとか、
なんでどこかのキ⚪トとかいうハーレム男みたいな恵まれた環境に生まれさしてくれなかったんだ「紙様」とか
言ってしまいました。神様すみませんでした!、
そう心の中で叫びながら天井に向かって祈りを捧げた。
よし、謝った、俺は謝ったので無罪
「教えてくれ、それは何だ?」
「世界を救うことだよ☆」
典型的すぎてやる気をなくしそうになった。
どうせ、勇者になって魔王倒せとかだろ。
そんなの、仲間を集めて、中々やるなとか言ってるおっさんを倒すだけだろ。そんなおっさんなんてNPCに相手させとけばいいんだよ。
だけど、一応詳細だけ聞いておきたい。
「具体的に何をするんだ?」
少女が自慢気に
「よくぞ聞いてくました!最近世界中で異常が起きているのは知っているよね?」
あのビルの爆発とかだろうな
「まあ、ニュースはよく見る方だからな」
「その原因は異世界にあります。この世界と異世界は様々な面で繋がっていて、異世界で異常が起きるとこの世界にもそれの影響がくるんです」
「なので、異世界にいって異常を止めてください、止めれなければ、その影響でこの世界は消えることになります」
先程までの笑っていた少女の面影はなく、少女はとても真剣な表情で話していた。
「やってくれますか?」
少女は真剣、しかし俺はそんなことよりも
「異世界!?……………まじで?」
そっちの方が気になった。
「ほ、本当です!本当ですから、離れてください!」
いつの間にか少女に急接近していたようだ。
「すまない」
少女は落ち着いてから言った。
「やってくれますか?」
答えは決まっている。
「よし、行こう。今すぐ行こう」
異世界に行かないなんてもったいなすぎる!
「わ、分かりましたから」
少女が構えると、空間が歪み始めた。
「いい忘れましたが、私の名前はフィールです。」
フィール?珍しい名前だ。いや、異世界だから当然か。
あ、そうだ。
「まだひとつ質問したいことが…………」
遅かったようだ。
見知らぬ山岳の頂上に立っていた。
最後に聞こえたのは
「どうか、ご無事で。」
という少女の言葉だった。
⬛ ⬛ ⬛⬛⬛⬛⬛⬛⬛⬛⬛⬛⬛⬛⬛⬛
正面にはドラゴン、空には人型の何かが飛んでいたり、ラプュタみたいな空中都市がある。
「これこそ異世界!、これが異世界!アニメでみた通りの世界!」
と気持ちよく叫ぶ。しかし、山を登り終わった人たちにジロジロと見られた。
これだと、回りからみたらただの変人だ。静かにしなければ。
持ち物確認中。
予想はしてたが、向こうから物は持ってこれないのか。
出来ればスマホとかゲームを持ってこれるようにしてほしかったな~。
さてさて、これからどうしましょうかね。色々やることをまとめてはみたが、
・この世界の通貨を手に入れる。
・宿を手に入れる
・この世界と現実世界の違いを知る
・とりあえず生きる
この世界の常識的知識がないから、これで合ってるか分からん。
まあどうであれ、最初はこんなもんか。
いきなり大きなことを言ってもどうせ出来ないし。
最初の目的地はとりあえず町。
良いところへの転移を望んでたが……何となく分かってた。
現在地…標高1000m程の山岳の頂上。
「あの~、フィールさーん、これから世界を救う勇者様を少しでもいいから手伝っていただけませんかー!!」
…………………………………………………………………
叫んではみたものの、二度目の転移はないようだ。
諦めて歩くことにした。
降りていると横をゴブリンらしき生物が二匹、こちらを見て、笑いながら歩いていった。
さすが異世界、こういうところはちゃんと異世界っぽくしてある。
約1時間後……
「やっと着いたー!!」
ゴブリンの山賊に襲われたり、スライムにつつまれたり、干からびそうになりながら飲み水探したり、恐ろしいな異世界。
そんな死にそうな状況でも楽しんでる自分が恐い。
町を歩き始めると、獣耳、エルフ、悪魔?、天使?、などとたくさんの種族を見かける。
そんな天国の一本道を歩いていると
「お客さん、腕相撲やってみないかい?」
「参加費は100ウォント、勝ったら10000ウォント、どうだ?」
と獣耳の異種族が話しかけてきた。
ぜひ参加したいとは思うが、しないでおこうと思わせる理由が二つほどある。
1つは参加費がないから。
もう1つは別の場所でも別種族が勝負をやっているが、どこ見ても人間がやっているところが見当たらないから。
1つ目の解決方法は思い付いたとして、2つ目が何故なのか気になる。
2つ目の理由を考えていると
「止めときな、一般の人間と異種族では、全てにおいて負けてるんだよ」
とボロボロな服を着たおじいさんが後ろから言った。
なるほど、だから人間が見当たらないのか。
2つ目は解決、これで両方解決だ。
「ご老人、ご忠告感謝するよ」
結局金を手に入れる方法は今のところこれだけだから参加するしかなんいんだよな。
「そこの獣、参加するよ、腕相撲」
「じゃあ、お客さん参加費を渡してください」
獣男がにこにこしながら言った。
この顔は、人間でラッキーって感じだな。
「参加費ないから、俺の体を賭けるってことで♪」
こっちもにこにこしながら言った。
「お客さん冗談は止めましょうよ~」
まだ獣男のにこにこ顔は変わらない。
「俺はいたって本気なんだが」
真剣な表情でそう言うと
「後で後悔するなよ」
と威嚇した顔で獣男は言った。
やっと本性現しやがったな。
ゆっくりと獣男は台にひじを置いた。
自分も一回大きく深呼吸してから台にひじを置いた。
よほど人間が参加するのが珍しいのか、人だがりが出来ていた。
「では、いくぞ」
よほど早く終わらせたいらしく、獣男はすぐに始めようとした。
「待ってくれ、ルール確認だ」
こういう時にルールを決めておかないとな。
「敗北の条件は腕相撲で負けるか、肘が浮いたら負けって言う感じであってるか?」
「そうだ、それだけか?」
ノロノロしている俺にイラついているようだ。
「さっさとやるぞ」
そう言うと
「レディー………ゴー!!」
獣男は俺になにも言わせないためにすぐに始めた。
すると腕にとてつもない力が加わってきた。
じいさんの言った通りだな。
確かにこれは、人間が真面目にやって勝てる相手じゃないな。
だけど、腕相撲ってのは普通に勝つ以外にも方法はあるんだよ。
ひじで相手のひじを押して落とした。
勝負は数秒で終わった。
「あーすいませーん。押しちゃいましたー。でもー、ひじ離れてるので、反則負けってことで」
そう言うと、観客から大歓声が沸き起こった。
これだよ。こういう異世界での活躍をしたかったんだよ。
「今のはなしだ!!む、むしろお前の方が反則じゃねえか!!」
と獣男は言っているっぽいが、焦って呂律が回っていないため、言い訳の全てはは聞き取れなかった。
「いつルールにひじで押してはいけないってルールが追加されてた?」
こういうの言ってみたかったんだよな~。内心そう思いながら言ってみた。
「俺は最初にルール確認したが、その時にはなかったけどな」
そう言うと、観客からも往生際が悪いぞなどと声があがった。
それを聞くと獣男は素直に金を渡した。
「こういうのは脳筋にはむいてないんだよ」
とりあえず煽っておく。
獣男の顔が膨れ上がっていた。
あ、怒ってる。
「無事に帰れると思うなよ」
獣男がそう言うと、別の場所から他の獣男が数人やって来た。
観客の方をチラッと見ると、全員知らないふりをしていた。
まじかこいつら…………………。
構えていると獣男がなにか言おうとしていた。
これは、掛け声とともに襲いかかってくるパターンだな。
そう思っていると、
三人が掛け声なしで襲いかかってきた。
「なにも言わねえのかよ!!」
思わず獣男に叫んだ。
先に襲いかかってきた奴をまず一人瞬殺した。高校で入っていた部活の中でも特に空手や柔道の大会の成績は良かったので、獣男達をなぎ倒していった。
「まさか、こんなとこで使うとは、一番俺が驚いてるわ」
獣男が数人にかこまれている中、独り言を呟いていると、町中になんかヤバそうな警報が流れた。
すると、町中の種族は走ったり、飛んでだりして逃げていった。獣男達も荷物を持って逃げようとしていた。
まるで世界の終わりみたいだ。
全く持って理由が分からなかったが、ヤバイことだけは分かった。
自分も逃げようと獣男の横を通りすぎようとすると、目の前の獣男が体長5mほどの虫型の化け物に一瞬にして潰された。
「いやー、これがこの世界で最初の戦闘かー。つまり、スライムみたいなやつね………。」
化け物は自分のことをじっと見つめている。
この化け物に対しての感想を声に出したいけど、今声だしたら死ぬ。何もできない………………………。
バレないように少しずつ後ろに下がっていると、化け物は大きく口を開けた。
この状況、多分自分じゃなくても思うだろう。
あ、詰んだ。と
化け物は口を開けたまま突っ込んできた。
あ~終わったー、でもコンテニューあるからいっか~って
「死ぬわ!」
間一髪で横に転がりなんとか避けた。
危ない、中二病のせいで危うく死ぬところだ。
化け物は振り返ってまた突っ込んでこようとしていた。
さっきのは偶然、次も避けれられるとは限らない。
こういう時こそゲーム脳を使うとき。
戦う → それこそ中二病の発想だ。
逃げる → 速さ的に無理
防御 → 俺に死ねと?
どうぐ → ない
世界救う冒険が山岳降りて、腕相撲して終了とかむなしすぎる。
化け物が突っ込んで来ているなかそんなことを思っていると、突然化け物の頭上から大量の光が降り注ぎ、一瞬にして化け物は倒された。いや、消滅した。
「大丈夫ですか?」
声が聞こえる方向を見ると、白髪の神々しいオーラをまとった、町にいた天使みたいな種族の美少女が舞い降りてきていた。
「天使だ……………天使がいる………………」
さっきので異世界に来てよかったという思いが消えた中でのこの幸運のせいだろうか、涙が出てきてしまった。
「!!。ど、どこか痛いところでもあるんですか?」
驚いたのだろう、白髪の美少女があたふたし始めた。
「大丈夫、感動しただけだから」
意味が分からないらしく、?と首をかしげた。
「フユちゃ~ん」
次々と慌ただしい、と思いつつも声の方を見ようと首を横に向けたが、その時には声の主は既に自分の横を通りすぎようとしていた。恐ろしい速さだ。
声の主は、白髪の美少女に抱きつこうとしたがかわされ、塔に突っ込んでいった。ぶつかった衝撃で塔は崩れ落ちていった。
「フユちゃん、避けるなんてひどいじゃーん」
瓦礫の中から茶髪の天使の少女が出てきた。
「結構痛かったんだからー」
痛いで済まないぶつかり方だったのだか…………
「毎日あの速さで抱きつかれる方の身にもなってください。」
毎日!?あの速さ!?
「いいじゃーん、手加減してるんだし」
あれで手加減してるの!?
さっきの化け物より、常識を越えている。
「あ、そうだ会議あるらしいから早くいくよ!!」
茶髪の少女が白髪の少女の手を引っ張って行こうとした。
「は、はい」
名前くらいは聞いておかなければ。
「な、名前は? 俺は柊、音宮 柊」
「私はフユミールです………………」
少女は気弱にそう言った。
やっぱり名前もいい。
「私はアミエル!気軽にアミちゃんて読んでね♪」
聞いてもいないのに、自分の名前をいうなんて…………
「さあ、本気で行くよー!!」
茶髪天使がそう言うと一瞬で二人は数百メートル離れたところまでいき、すぐに目視できなくなった。
さて、ここら辺にばらまかれてる金を集めて交番に届けるか。
こういう時こそ地道にやることが大切なのかもしれない。
1万ウォント、2万ウォント、3万ウォント、………
もう嫌になってくるな……………
時は過ぎ。
なんとか大体の金は広い終わったが。
ここって交番あるの?
もしあったとしてもどこにあるの?
問題が増えただけだった。
交番を探して角を曲がると、先程の化け物と同じくらいの大きさだが、見た目は全然違う化け物がいた。
「はっ!?」
柊は反射で先程の天使にも劣らぬ速さで一歩引いた、いやむしろ天使より速かったかもしれない。
しかし、やってしまった。
はっ!?のせいでばれてしまった。
化け物はゆっくりと角に近づいて来てきた。
どうしようかと上下左右見ていると、1つの看板があった。
看板の題名は
「※インバイターに出会った時の対処法」
インバイターってのは多分あの生物だよな。
いやっそんなこと考えてる時間はない!
上の説明は無視して対処法だけ読み始めた。
※結局出合ったときの対処法は・・・・・・・・・・
対処法は?
※倒すか死ぬ気で逃げるです♪
「……………………………………………………」
無言になりながら他にないのか下を見ていく。
すると看板を内容を書いた人の名前があった。
※看板制作者「アミちゃん♪」
「お前かーーーーーー!!!!」
その声と同時に、化け物が角を曲がってきた。
もう死ぬ気で逃げるしかない。
希望を、もって逃げるしかない。
走っているなか思った。
これからどう生きていこうか……………………。
初めて小説を書いてみました(´-ω-`)
ダメなところや良かったところを言ってくれるとありがたいです。
これからも投稿頑張っていくので
「異端者は暇人なようです。」
をよろしくお願いします(ノ-_-)ノ