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この青く美しい空の下で  作者: しんた
第十六章 普通の家族に
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"二人きりで"

 その日、イリスは夢を見た。

 それはとても優しい夢だった。


 麗らかな春の日差しに草原で横になるイリスとエステル。

 本当になんてことはない、ありふれた夢だった。


 だからかもしれない。

 こんなにも幸せを感じられた夢に思えたのは。



 いつかは前の世界のように、魔物のいない草原を横になれる日が来るのだろうか。

 そう思っていた自分の気持ちを思い起こしながら、イリスは夢の中でも決意をする。




 でも今は、今だけは、大切な妹との幸せな時間を過ごそう。

 これからのことは、目が覚めてから考えればいい。


 まだ沢山、石碑までの日数は残っているのだから。

 まだ沢山、考える時間は残されているのだから。


 それでも今だけは、暖かな日差しと優しい温もりに抱かれるひと時を大切に思いながら、家族との幸せな時間を過ごしていこう。



 二人きりで。

 この穏やかな草原の中で……。

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