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天使の誕生日

作者: 深神葵

彼女の誕生日にプレゼントをあげようとして切り出し方がわからない不器用彼氏。

初投稿なので至らない点も多数ありますが、大目に見てやってくれるとうれしいです。

 三日月がかすかにきらめく夜空。

青く透き通ったなぎさで二人、手を繋いで歩く。


「・・・寒くないか?」

「ううん、全然です。羽鳥さんこそ寒くないですか?」

「・・・ああ」

 

潮風にサラサラとショートヘアをなびかせて嬉しそうに笑う。

天使より無邪気な笑顔がまぶしくて、俺はそっと目を伏せた。


「・・・なあ九条」

「はい?」


「10秒、目つぶってろ」

「え?なんでですか?」

「いいから早く」


不思議そうな顔をしながらも言われた通り九条は大きな瞳を閉じる。


「いーち、にーい、さーん・・・もういいですか?」

「まだ3秒しか経ってないぞ」

「は、羽鳥さんはやくー・・・よん、ご」


待ちきれなくてだんだん数えるスピードが速くなってきた。


「はーち、きゅう、じゅう。・・・もういいですか?」

「ああ」


そーっと目を開ける九条の前に。


「・・・わぁっ・・・!」


小さな羽の飾りがついた銀色のネックレス。

少し早いけど、誕生日プレゼントだ。


「・・・気に入ってくれたか・・・?」


昨日、たまたま見かけて似合うかと思って買ってみた。 


・・・さて、反応は・・・


「わ、わたしの誕生日・・・覚えててくれたんですか・・・?!」

「・・・彼女の誕生日ぐらい、覚えてる」

「うれしいっ・・・!! これ、すっごくきれい・・・」


口下手で愛想ない俺だけど。 今日ぐらいはちゃんと言いたい。


    「誕生日・・・おめでとう」


 

 







ご閲覧ありがとうございました。

また気まぐれに投稿しますので生暖かい目で見てやってください。

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