日本を救う会(政党日本を救う会、佐藤内閣・人工頭脳による医療の拡充と医療費用抑制・輸出産業)
「かと言って、何人もの医者をそろえれば、医者の負担は少なくなり、住民サービスも充分だが、財政的に持たない。」
本田幹事長は、何とかしなければという顔で、
「そこらあたりに働きかけて、医者の既得権を抑えると言う事ですな。」
「病院経営者は、有力者です。彼らは、人工頭脳が医療行為をやれると言う事になれば、経営的にも楽で、金も儲かると言う事です。」
「何しろ、人工頭脳は、給料を上げろとか、忙しくて大変だとか、開業医になるからやめるとか、色んなことは言いませんから。」
諸田財務大臣は、そうだな、
「あと問題は、大学だが。大学教授には、新しい分野への挑戦だと言う事で、人工頭脳と医学の合体の研究を深めてもらおう。」
「そうすれば、大学教授は人工頭脳による医療の先駆者として、名誉を手に入れることが出来る。」
「現実に、多くの大学病院で、人工頭脳による医療の研究が進んでいる。これを、重点的に応援して、医療の本流にする。」
本田幹事長は、慎重に、
「まず、医療データーのコンピユターへの入力が必要だ。」
諸田財務大臣は、なるほどという顔で、だが、待てよと、
「確かにそうだ。だが、今の人工頭脳は自分で学習するそうだ。後は、その情報を全国に巡らせればいい。」
「それと、今は、医療行為は、医者しかできないが、これを変更しよう。」
「医者は、国家試験を受けて合格した者が免許状をもらえて医者になれるが、人工頭脳にも試験を受けさせて、これに合格した人工頭脳だけに、医者資格を認めよう。」
本田幹事長は、慎重に、
「医者が、反対するぞ。失業の危機だ。。。。。」
「ただ、人工頭脳を医者の補助者として認めれば、そして、遠隔地からのコントロールも認められるとすれば、現在の医者と人工頭脳との両立が可能だ。」
諸田財務大臣は、そうかなという顔で、
「医者だけにいい顔してもしょうがないぞ。歯医者を見ろ。弁護士を見ろ。栄枯盛衰は世の習いだ。」
「それに、病院経営者にしてみれば、人工頭脳が医療行為ができるとなれば、息子が医者でなくても、跡継ぎにできるわけだ。」
「大体、親が金持ちであれば、息子は、遊び人だ。医者にはなれん。現状では、人工頭脳が医療行為ができるというようにして欲しい、という要求は高い。」
佐藤総理大臣は、慎重ながらも、
「そうですね。それに、人工頭脳による医療行為は、世界的な産業になり、巨大な輸出産業に成長するでしょう。」




