表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
`日本を救う会  作者: アクチウヌス
14/57

日本を救う会(政党日本を救う会、佐藤内閣・3兆5000億円の使い道)

「ところが、本人のお爺ちゃんが。」


「私は年寄りだ。その薬を使って治ったとしても、先は短い。孫は、先が長い。それだけの金があれば、人生を切り開ける。」


「どうか、孫のために使っておくれ。」


「まあ、色々、あったが、結局、お金は、孫のために使ったそうだ。」


 本田幹事長は、当然だという顔で、


「自分の血を分けた孫の長い一生と老い先短い自分のためと、どちらに3500万円使うか?」


「まあ、私だったら、孫のために使うぞ。。。。。。どうせ、人生の大半は終わり、残りは少ない。」


 諸田財務大臣は、笑いながら、


「他人の孫と自分のためだったら、どっちに使う?」


 本田幹事長は、知れたことだという顔で、


「そんなの分かりきっているではないか。他人の孫より自分が大事に決まっている。当然だ。」


 諸田財務大臣は、さらに笑いながら、


「人の命は、地球より重いと言う事じゃ。わしを殺す気か!3500万円、国は負担しろ!」


 諸田財務大臣は、部屋中に響き渡るような声で笑った。しかし、その笑い声は、むなしく響き。。。


 沈黙だけが、支配した。。。。。。

 

 やがて、佐藤総理大臣、長い沈黙を破って、話し始めた。


「国全体を家族と考えた場合、がん特効薬3兆5千億円、これで、10万人のがん患者のお年寄りが救われる。」


「他方、日本の大学生は約300万人、今、大学生は、日本全体の貧困化のために、生活費もままならず、

卒業後も貸付型奨学金の返済に苦しんでいる。」


「3兆5千億あれば、70万人の学生に毎年50万円を返済不要の給付型奨学金として、支給できる。」


「年間50万円というのは、少なそうだが、月の直すと約4万円だ。食うのには、困らない。」


「特に、我々の政策である食費低下政策のおかげで、食費は、充分まかなえる。」


 本田幹事長は、考えどころだという顔で、


「国家を、家族と考えたとき、家族であれば、老人は、孫のために、譲る。。。。。。」


「将来の事を考えても、教育は、国の未来を決める。そこへ、金を投資するべきだ。」


 諸田財務大臣は、笑いながら、


「そう簡単では、ないぞ。。。。さっきも言ったように、しょせん、他人の孫のためだ。本心から、納得するものか!」


「わしだって、自分の孫のためならいざ知らず、誰が、他人の孫のために、助かる命を諦めるか?」


 本田幹事長は、なるほどという顔ながら、


「難しい問題ですが、金に限りがあります。10万人のお年寄りのために、国家が滅んでは困ります。」



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ