恋のゆくすえ はじまり…
人生は自分で切り開いていくもの…
あなたは今幸せな恋愛をしていますか? 私は…
「中島優」…
「お休みですか」…
そう私 中島優は今日の授業は欠席。 大事な授業なのはわかっているけれど、今日は大事な出来事が待っているから。
大学の授業はある程度出ていれば単位の取れるものばかりだし…。
そんな私はその頃は女子大在学中の21才。
ほんとは他に進みたい道があって行きたくない大学だったけど…でも親はこの大学に言っていればいい人と結婚できるからってここへの入学を薦めた。
確かにお嬢様大学なだけに大学入学すぐからコンパも盛り沢山だった。彼氏ももちろん出来た。それも超エリート。 目一杯のおしゃれをして雑誌にも載った。毎日学校っていうより遊びに行く感覚で毎日が過ぎて行き、カッコいい彼氏にも恵まれて、端から見れば私は幸せな楽しい日々を送っている様に見えたと思う。
でも、そんな私が本当にやりたかった事…それはパティシエになることだった…小さな時からの夢だった。でも親の描く理想と私の理想には大きなギャップがあった…。私が小さな頃には
「ケーキ屋さんになったら毎日買いにいっちゃうぞ」なんて笑っていた親達は大きくなった私には大反対をした。そして…私は親の言う通りのレールを選んだ。
何もかも…
彼を選ぶ基準もそうだった。親の気に入った彼氏、そして私も向こうの親に気に入られていた。こちらは父が元気な間だけだったけれど…
そして今日はそんな彼氏の親のパーティーで有名な料理人に会える。授業欠席はそれが目的。もしかしたら彼のコネで運命が開けるかもって考えてる。私っていい子な様でやなヤツ。昔っから損得で物事を考えてしまう。そして今日も… まさかそこで私の運命を変えるOに会う事になるなんて全く想像もつかなかったけど…。
幸せの形はひとそれぞれ…