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仮想世界のフリューゲル  作者: 瀬野 狂深
1/1

フリューゲル(1)

この、物語を楽しんでいただけたらうれしいです。

アクセル・ワールドを元に書いたので不快に思う方は読まないことをおすすめします。

「えーと、この円錐は底面が…」

 先生が黒板に数学の式を書き込んでいる。しかし、実際には黒板に書いている訳ではない。先生が持っているペンが手の動きを認識して生徒達の情報端末、ブレインコネクタ(BC)に情報を送り生徒の視界に文字を写しだしているのだ。

 Brain particle connection、通称ブレインコネクタは脳と無線接続をし、映像や音声など五感をサポートする首輪型の携帯端末だ。17年前に開発されたブレインコネクタは新しい携帯端末として世界中で発売され、今では世界の人口の約9割が使用している。

 ブレインコネクタの登場でネットの世界も変わった。グローバルネット(国際コンピューターネットワーク)というブレインコネクタが使うネット通信になった、町中の監視カメラや通貨などもすべてグローバルネット経由になっている。

 マナトの視界右下でアイコンが光っている。メールが届いたサインだ。

 ――おい、峰ヶ木今日の昼飯は焼きそばパン3つ、ナポリタンパン2つにコーヒー牛乳3つな、忘れたり誰かにチクッたら腹パンの刑だからな。

 ありがたいことに最後に甲高い笑い声まで入っている。

 右斜め前をみるとマナトの方を見てニヤニヤする3人が見えた。

 ――また、彼奴らか…

 ニヤニヤ笑っている3人組は入学した当時からマナトをいじめているグループ名前はリーダー格の奴が山田勝太だ。また昼飯のパシリの命令をしてきたのだ、忘れたりチクッたりしたら山田のサブミッションの実験台にされる。それだけは避けたい。そんな憂鬱な事を考えていると授業の終わりを告げるチャイムが鳴った。

 ――やばい、急がなきゃ。

 マナトはそそくさと教室をでた。

 

「おい、峰ヶ木ちゃんと買ってきたんだろうな?」

 山田が真登から昼食の袋を強引に奪った。

「峰ヶ木、焼きそばパンが2つたりないぞ?俺は3つ買ってこいって言ったよな?峰ヶ木ィ?」

 山田がマナトの襟を掴んで持ち上げる。凄く怖い、今すぐ逃げ出したい。

「ご、ごめん。…けど、売り切れてたんだ」

 怖いのを我慢して声を絞り出す。

「はぁ?てめぇが遅いのがいけねぇんだろ?悪い子のマナトくんには腹パンの刑だなぁ」

「!?」

 殴られた、思いっきりお腹を殴られた。驚いて一瞬頭が真っ白になった、とてつもなく痛い。

「う、うぅぅ」

 マナトはお腹を抑えてうずくまった。そのまま背中を3人に5分間蹴られつづけた。

 マナトは3人組から解放された後にいつものようにトイレに入った。

「くそ…、いつもいつも彼奴らは、何で僕はこうなんだ」

 マナトは無力な自分にイライラした。しかし、鏡に写る自分の姿を見てイライラは無力感に変わっていく。

 身長は158cm程の小柄な体型、髪はボサボサで肩の位置で切られている、ニキビも酷いそれに加えて瞳は女の子のように丸くまつげも長い、それが逆に気味が悪い。

「はぁ、しかたないか…」

 マナトはトボトボとトイレの個室に入った。便器のふたの上に座ったマナトは深呼吸して目をとじた。

 ――今日こそは、新記録をだしてやる。

 そして、夢へとつづく呪文を唱える

「コネクト!」


はじめまして、瀬野です。

まず、はじめにこの物語は川原礫先生のアクセル・ワールドを元にして書かせていただきました。この物語を楽しんで頂けたでしょうか?とっても不安でしかたありません。新しいネタが思いついたらバンバン続きを書いていきたいと思います。

これからもよろしくお願いします。

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