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アザリアル  作者: 都宮まもろ
序章
1/14

【1】

ある人は言う

人を愛することは難しいと

ある人は言う

この世は金がすべてだと

ある人は言う

人は自分のことしか考えられないと

ある人は言う

人は自分以外は認めないと

ある子供は聞く

生きることは楽しいのかと

ある大人は答える

世の中には知らないほうがいいことがあるんだと


身体が海の奥深くに沈んでいるような気がした。

辺りは恐ろしいほど静まり返っていて、真っ暗で何も見えない。

青年は考えた。

自分は今どこにいるのだろう。

「お目覚めですか?」

どこからともなく機械音声がした。

「おまえはあるゲームの参加者に選ばれました。拒否権はありません」

その声は誰に向けられたものでもなく、片言で話を続ける。

「ゲームの参加者はおまえの他にも数人います。おまえは今日からそいつらと共に暮らしながら、こちらが与えた指令を熟なしてください。指令をクリアしないと元の世界には戻れません。説明は以上です。あとはゲームを体験しながら学んでください」

はっと目が覚めると心当たりの無い部屋で仰向けになっていた。

窓から入ってきた夕日の光が部屋をオレンジ色に染めている。

「今のは夢か?」

青年はそうつぶやきながら身体を起こした。

畳八丈の狭くも広くも無い部屋だ。小さな四角いテーブルと引き出しが三つついた箪笥があり、部屋の隅には綺麗に畳まれた布団が置いてあった。

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