主人公症候群
よく、
「たった一度の人生、後悔しないように生きろ!」
という言葉を耳にします
多くの物語において、主人公は後悔しないように大きな決断をくだすものです
時にその決断は、力強く、美しく、儚く、物語を彩るでしょう
でもね、それは本当にただしいのでしょうか?
そりゃ、”物語の主人公”にとっては、それが正しいでしょうよ、それが全てでしょうよ
でもね、僕らが生きている現実は違うでしょ?
自分が後悔しないように好き勝手生きることで、周りの人間が被害を被ることがあるんだよ
主人公気取りの自分勝手でわがままな行動をして、それで君は幸せ、ハッピーエンドを迎えることができるかもしれない
でもね、この現実世界の主人公は、けして君じゃない、僕でもない、誰でもないんだ
「自分は後悔しないように生きてきた」
そういうふうに言えてしまう人は皆、わがままで自分勝手な人だよ。自分さえ後悔しなければいいと考えて、周りの人の”後悔”について、全く考えていない人だよ。
「後悔したくないから」
という行動理由は、きっと不純で汚いものだよ
後悔したくないから告白する? 後悔したくないから勉強する? 後悔したくないから練習する?
それを行動理由にしちゃいけないよ
この世界の主人公は君じゃないんだから、”後悔したくない”なんていう卑怯な感情に身をゆだねないで
自分だけじゃなくて、周りの人のこと、環境のこと、心のこと、いろんなことに悩んで傷ついて、それから決断して欲しい
「後悔したくない」
なんていう、物語の中のカッチョ良くて、身勝手で、汚なくて、わがままで、「自分さえ後悔しなければいい」としか考えてない主人公のようなセリフは、もう二度と言わないで
”主人公症候群”は、もう治そう
自分が後悔しないためにわがまま言うのはもうなし!
どうせなら、君の幸せのためにわがままを言うよ、これからは