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## 第1話「目覚めたら王冠、そしてメイドが多すぎる件」

# 『転生したら王様だった件〜右も左もわからないけど、いい国にしたい〜』


## 第1話「目覚めたら王冠、そしてメイドが多すぎる件」


---


目を開けた瞬間、まず視界に入ったのは――金だった。


天井一面が、やたらと豪華な金の装飾で埋め尽くされている。


「……え?」


身体を起こそうとすると、首が重い。


いや、首だけじゃない。


肩も、背中も、やけに重い。


ガチャリ、と音がした。


「陛下。起床は予定より13分遅れています」


冷たい声。


振り向くと、黒と白の整ったメイド服を着た少女が、無表情でこちらを見ていた。


「……えっと、ここどこ?」


「王城です」


即答だった。


「王城?」


「はい。あなたはこの国の王です」


一拍。


二拍。


三拍。


「……は?」


---


## ■混乱する王様


僕の名前は確か、普通の日本人だったはずだ。


会社、残業、コンビニ弁当、帰宅、寝る。


その繰り返し。


それが――


「なんで王様になってるの!?」


思わず叫ぶと、メイドは眉ひとつ動かさない。


「その説明は後です。まず会議があります」


「会議!?」


「国家予算会議です」


嫌な予感しかしない単語だった。


---


## ■メイド、その②登場


扉が勢いよく開く。


「おはようございますぅぅぅ!!」


ドンッ!!


トレーが床に落ちた。


水が飛び散る。


パンが転がる。


「わ、わわわわわわ!!!またやっちゃいましたぁぁぁ!!!」


茶色の髪の少女が涙目でしゃがみ込んでいた。


「リズ。3回目です」


黒メイドが冷たく言う。


「す、すみませんミアさんぁぁぁぁ!!」


ミア――それがこのメイドの名前らしい。


メイド長っぽい空気がすごい。


「……え、メイド多くない?」


僕が言うと、ミアは即答した。


「最低限です」


どこが。


---


## ■さらにカオス追加


「騒がしいですね」


今度は別の声。


振り返ると、白銀の髪をした少女が立っていた。


無表情。


綺麗すぎる顔。


でも目が冷たい。


「無駄な騒音。効率が悪いです」


「え、誰?」


ミアが答える。


「シエラです。王宮魔導管理部所属」


「魔導管理部ってなに!?」


シエラは淡々と続ける。


「王の生活導線は最適化すべきです。まずその王冠、重すぎます」


そう言って、僕の頭を指差した。


……気づいた。


ずっと重かったやつ。


「これ王冠なの!?」


---


## ■さらに増える“お嬢様”


バンッ。


また扉。


「まあ……なんて騒がしい朝でしょう」


今度は金髪の少女。


完璧なカーテシー。


「わたくしノエル・ヴァレンティーヌ。本日より王宮メイドとして仕えますわ」


「お嬢様じゃないの!?」


ミアが一言。


「元貴族です」


「なんでメイドやってるの!?」


ノエルは優雅に笑った。


「王に“本物の品格”を教えるためですわ」


いや圧がすごい。


---


## ■地獄の自己紹介タイム


気づけば、部屋に4人のメイドが揃っていた。


* ミア(圧のメイド長)

* リズ(ドジ爆発)

* シエラ(冷徹天才)

* ノエル(お嬢様教育係)


「……え、これ全員いるの?」


僕の問いに、ミアが即答する。


「はい。王宮の日常です」


「日常って何!?」


---


## ■国家会議、開始(強制)


ミアが手を叩く。


パンッ。


「では王、着替えてください」


「え、ちょっと待って――」


「時間です」


「いやまだ状況理解してないんだけど!」


リズが涙目で服を持ってくる。


「こ、これ王様の服ですぅぅぅ!」


シエラがため息をつく。


「効率的にはもう遅刻です」


ノエルが優雅に言う。


「王は常に見られていますわよ?」


……逃げ道がない。


---


## ■初めての“王の服”


重いローブ。


さらに重いマント。


そして――


ドスッ。


「……やっぱり重いんだけど」


鏡を見る。


そこにいたのは――


完全に“王”だった。


でも中身はただの日本人。


---


## ■その瞬間


ドンッ!!


扉が開く。


「陛下!!緊急報告です!!」


兵士が叫ぶ。


「財務局が――破産寸前です!!」


沈黙。


そして僕は言った。


「え、初日から!?!?!?」


---


## ■メイドたちの反応


ミア:「想定内です」


リズ:「えぇぇぇぇぇ!?」


シエラ:「やはり非効率」


ノエル:「王として試される時ですわね」


いや、無理ゲーすぎる。


---


## ■第1話ラスト


僕はまだ知らなかった。


この国がどれだけヤバいか。


そして、このメイドたちがどれだけ“普通じゃない”か。


ただ一つ分かったのは――


**王様の仕事は、想像の100倍しんどい。**


---


## ■次回予告


「財務崩壊と、リズのやらかし事件」


「王、初めての予算会議で絶叫する」


「そして“この国、終わってない?”」


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