ひなたの冒険、ママ追いかける
朝ごはんを食べ終えたひなたは、元気いっぱいに目を輝かせながらリビングを駆け回っていた。
「ママ、今日はね、ひなたのお城を作るの!」
春子ママはポヤポヤ笑いながら、段ボールやクッションで作られた小さな城を見て頷く。
「わあ、すごいわね、ひなたのお城!ママも手伝うね」
ひなたは両手を広げて喜ぶ。
「うん、ママ、ついてきて!」
二人は庭へと移動する。ひなたは段ボールを引きずりながら、あちこちに置いて自分だけの冒険コースを作り始めた。
春子ママは後ろからついて行くが、小柄な体では段ボールを運ぶのも一苦労。
「えっと……この箱はこっちね……うわっ!」
箱を持ち上げた瞬間、手が滑って箱がひっくり返り、中に置いていた小さなおもちゃが庭に散らばる。
ひなたは大笑い。「ママ、またやっちゃったね!」
春子ママは苦笑いしながら拾い集める。
(よく転ばないでいてくれるわ……ひなた、本当に元気だな……)
ひなたはその勢いのまま、庭の隅に置かれた木の下に向かって走る。
「わあ、ママ、見てて!ひなた、ここをジャンプするの!」
春子ママは慌てて手を伸ばす。
「ひなた、気をつけて!ママが後ろにいるから!」
ひなたは元気に飛び跳ねるが、少し足を滑らせて転びそうになる。
「キャッ!」
春子ママはすぐに駆け寄り、ひなたの手を取って支える。
「大丈夫、ひなた!」
ひなたは笑いながら立ち上がる。
「ありがとう、ママ!」
少し歩くと、近所の猫がのんびり日向ぼっこをしているのを見つける。
ひなたは興味津々で近づき、猫を追いかけ始める。
「ママ、見てて!ひなた、猫さんにタッチする!」
春子ママは焦って追いかける。
「ちょっと待って、ひなた!猫さんを驚かせちゃうから!」
追いかけながら、春子ママは(今日も一日、ひなたに振り回されそう……でも、こうして笑ってくれる時間が一番幸せだな)と心の中で思う。
猫を追いかけたひなたは、庭を飛び出して近所の花壇まで行ってしまう。
春子ママは必死に呼びかけながら走る。
「ひなた~!戻ってきて~!」
やっとひなたを捕まえると、二人は息を切らしながらも笑顔になった。
「ママ、楽しかったね!」
「うん、本当に楽しかったわ……でも次はもう少しゆっくり遊ぼうね」
パパは窓から二人の様子を見守っていた。
(春子もひなたも、今日も元気で何よりだ……)と微笑む。
夕方になり、ひなたは疲れて春子ママに抱きつく。
「ママ、抱っこ……」
春子ママは優しく抱きしめながら、(こんな時間が、やっぱり一番大切……)と感じる。
こうして、ひなたの大冒険は無事終了。
春子ママの天然さとひなたの元気で、家族の一日はまた笑いに包まれて過ぎていった。




