春子ママの、ドジっ子朝ごはん
春子ママは朝のキッチンに立っていた。
今日はひなたのために、特製オムレツを作るつもりだ。
「ひなた、起きてる?今日はママの特製オムレツだよ~」
ひなたは眠そうな目をこすりながら、ふわっと笑った。
「ママ、手伝う!」
小さな手で卵を割ろうとするが、うまくいかずに黄身が床にぽとん。
「わあ、落ちちゃったね!」
春子ママは慌てて片手で拾いながら、もう片方の手でフライパンを支える。
「大丈夫、大丈夫!ママがちゃんとするから!」
床には卵や小麦粉が散らばり、春子ママも少し焦る。
その様子を見て、パパは新聞から目を上げてため息をつく。
「……手伝うよ、僕も」
でも春子ママの天然は止まらない。
フライパンをかき混ぜると、ひなたが声をあげた。
「ママ、熱い!」
「ごめんごめん、ちょっと手が滑っただけ」
春子ママは笑顔で応える。ひなたは怒るより先に笑った。
「ばっちりドジだね、ママ!」
パパは微笑みながら、心の中でつぶやく。
(この家は、平和だな……)
ようやくオムレツが完成した。
形は少し歪んでいるが、二人の笑顔で美味しさは倍増だ。
ひなたは元気に叫ぶ。
「ママのオムレツ、大好き!」
パパも静かに頷く。
「うん、美味しいよ」
春子ママは小さくガッツポーズ。
(今日も朝から大騒ぎだったけど、家族みんなで笑っていられる時間が一番幸せ……)
朝食後、ひなたはリビングを駆け回りながら叫ぶ。
「ママ、今日も遊ぼう!」
春子ママは深呼吸して笑顔で追いかける。
パパはソファに座って、二人の様子を静かに見守った。
キッチンでのドジっ子騒動も、今では家族にとって欠かせない日常の一コマになっていた。
こうして春子ママの天然な朝は、笑いと愛情に包まれて始まった。
今日もまた、家族の一日が笑顔で満たされることだろう。




