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目覚める

 目を覚ましてからは衝撃と悲しみという感情で何が何だかわからない状態だった。というかこの時はとんでもない奇行をしていた気がする。覚えてないけど。


 しばらくして意識がはっきりするとどうして今ベッドで寝ていたのか振り返っていた。


 ええと、私は……そうそう、クラリの店で頭が痛くてぶっ倒れたんだっけ。なんで倒れたんだろ。なんか突然倒れたんだよね。分からん。


 そう思っているとドアがノックされ、クラリさんが部屋に入ってきた。


「あら、起きたの」


 私の様子を確認しただけのクラリさんは一度帰るとタオルとネグリジェを持ってまた入ってきた。


「寝汗がすごいことになってるでしょ? 体拭いてこれに着替えてね」


 クラリさんはタオルを渡してきたので、受け取ってから着ている服を脱いだ。


 今気づいたけどすでに一回着替えさせられているらしく、見知らぬ服を着ていた。


 やはり寝汗がすごいのか、服を脱ぐと窓からの風が非常に冷たい。急いでタオルで拭いて持ってきてくれたネグリジェを着た。


「……まあ、ちょっと大きいけど我慢してね」


 ネグリジェは袖から腕が出ていなかった。やはり六歳児に合う服は持っていないらしい。まあ当然か。


 「それじゃあ、わたしはお母さんを呼んでくるね」


 クラリさんはそう言って一度部屋を出て行ったのだった。





 しばらくしてお母さんが部屋に入ってきた。


「おはようハンナ」


「…おはよう」


「……なんか普通に元気そう?」


クラリさんは答える


「そうね、ベッドで寝ていること以外普通よ」


「じゃあなんで倒れたんだろうね」


「だね」


「「ははははは」」

 

……そんなに笑うことかな?


「それにしてもハンナ、随分眠り姫だったじゃない」


「……眠り姫?」


 私は不思議に思ってクラリさんを見ると、


「……ハンナちゃんはね、倒れてから三日間寝たきりだったのよ」


「……へ?」


 三日間? いやそんなに眠れるもの!?


「住んでる地域悪かったら死んだ扱いだからねえ」


 ......怖。


 クラリさんは軽く言ったが私は少し鳥肌がたった。

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