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異世界で最強になった  作者: kaiha
7/8

猫が来た

おはようナポちゃん

『おはようございます、主様』

いつもと同じ言葉だけど、挨拶すると気分がいいね。

『それで主様、本日もペット探しをしますか?』

するよ?ここまで来たら引き返せないからね

『主様、言いにくいのですが』

どしたの?ナポちゃん

『この地域は、私の記憶上ペットにできるような動物はおらず、一応探索魔法でこの森の全てを探索しましたが、それらしい魔力は見つけられませんでした。』

じゃあ昨日の時間は?

『全て、無駄になる可能性が高いです。』

あぁ、絶対じゃないのね?

『絶対にする方法もありますよ?』

何その悪魔みたいな方法…………………ちなみにどんな方法?

俺がナポちゃんに聞くと、あるものが俺の前に浮いてきた。

「これは……………スマホだね」

『はい、スマホです』

まさか!!

『はいそのまさかで創造神に直接聞こうです』

本当に確立させる方法を取って来たよ

「背に腹は変えられないか」

俺はスマホを手に取り、電話を開始したが案の定1コールもしないうちに出てきやがった。

《もしもし?》

「もしもし」

《なんのよう?》

「いや、このアマゾンらしき森の何処かにペットにできるような魔物はいないかな〜と思って」

《ペットが欲しいの?》

「まぁ、そんなとこだな」

《分かったわ》

何が?

「何がわかったんだ?」

《貴方、好きな動物は何?》

何だその質問?まぁ、突拍子の無いことはいつものことか

「俺は、そうだなぁ〜………………………猫?かな」

《だいぶ可愛らしい趣味をお持ちね》

「うっせ」

《じゃあ、後数分もしたらなんか来ると思うけど、頑張って懐いてもらってね》

はぁ?懐く?俺に?何が?

考えた結果わかった、わかってしまった

「ちょい、ま」

《では、さよなら〜》

「ッチ」

俺の予想が正しいならあいつの宣言通り、後数分もしたら。











電話から数分後、俺はなるべく考えないことにしていたが、世界は残酷なもので俺の目の前に魔法陣が展開された。

魔法陣からはやはり、猫が出てきた

「あのバカ〜、なんで動物運んでくるかな〜」

ご丁寧に猫はダンボールに入っていた

【捨て猫なんです拾ってあげてください】

【名前は貴方が決めてください、ちなみにメスだよ】

あのバカ!何が捨て猫だ、何が

どうせ拉致って来たくせに

しかし、あの神に悪態をついたところで、聞こえてるだろうが関係は無いのでほっといておく。

それよりも、

「名前かぁ〜」

俺は名前などナポちゃんしか付けたこと無く、そのナポちゃんも役割をもじったものと壊滅的だ。

「とりあえず、決めるのは明日にしとくか」

そうして、俺が猫に近づこうとしたとき

「シャァァァァ」

俺は爪の尖った猫に目をやられそうになるが、バリアが自動で守ってくれた。

ありがとうバリア、ありがとうナポちゃん。








自分の自慢の爪が止められているという現実を捉えられないのか、はたまた何も考えていないのか分からないが、その後もバリア越しに威嚇を続けていた。

そんな猫はほっといて晩飯を作ることにする。

今日はフライを作った、サクサクで美味しかった。

猫にはニャンチ○ールを与えた。もちろん創造魔法だ。

その後、俺は風呂に入ろうとしたが、ソファに寝転んだら、眠ってしまった。








私は世界で最強の猫と恐れられていた。しかしあの変な白髪のやつが、

《君、ペットね》

といって謎の箱に入れられ、気づいたら知らない人間の目の前にいた。

何がなんだか分からなかったが、人間が近づいて来たので、威嚇として自慢の爪をお見舞いすることにしたが、

なんでだ、なぜ私の自慢の爪が当たらない!?

私が人間には、知覚できない程の速度で動き、爪を振り落としても、人間の目の前で止まってしまう。

こいつはヤバい!ここに居たら…………………死ぬ!!

私はそう思い、晩飯に謎の棒状の物を食べて、脱走することにした。








何分走っただろうか?

私は疲れないので、いつまでも走れるが、時間が遅いのか、少し眠くなってきたので寝ることにした。







何分眠っていただろうか?外は朝か?なぜだろう?少し騒がしいな。

私はそう思い、重い瞼を開けながら、周りを確認するが、私は死を覚悟するしかなかった。

全長10Mくらいだろうか?そんな熊が30匹、ハイエナのような動物が45匹、そして見えにくいが、空を飛んでいるやつが20匹、しかも1対1体が圧倒的に自分よりも強い。

どうする?あの人間の元に帰るか?無理だ、周りを見ずに走ってきたから家までの道がわからない。

だめだ、死ぬ‼

しかし、私の方に腕や牙が来ることはなかった…………なぜなら、あの人間がやってきたからだ。







猫は脱走した、そんなことはわかっていた。

そして、申し訳無さがあった。あの神に無理やりこの世界にやってこさせられて、俺は何もしないつもりだった。

しかし、猫の逃げた方角は、只今化け物たちの全面戦争の始まる手前だった。

猫が止まった、多分寝たのだろう。しかし、今度は化け物達が猫の方へと移動してきたのだ。

「流石にこれは止めに行かないとな。」

俺は悪くないが、あの神が連れてきたんだ、流石に

【見殺しにしちゃった、テヘペロ】は〜無理だよな〜

「しょうがない、助けてやりますか」







「お前らにそのつもりが無くても、巻き込まれる奴がいるんだよ」

「来いよ、全員相手になってやるよ、雑魚ども」






まず最初に襲いかかってきたのは、ハイエナだった。

ご自慢の脚力にものを言わせ、本来なら、見えない速度で攻撃を仕掛けてきた。しかも一気に10匹でだ。

「多いな…………………破壊」

そう唱えると、ハイエナ共は、跡形もなく消えていた。

「まずは、10匹」

しかし、次には熊の軍勢、7匹がやってきたが、ファイヤーボールで焼き殺した。

「どんどん来いよ、”雑魚”」







俺はこの熊を、ティエラウルのトップに君臨するボスだ。

今日は、いい加減あの憎たらしい、クソ犬共を沈めるため、このあたりに居た奴らを総動員して戦いに来ていた。






しかし、あの人間が来てから全てのパワーバランスがあの人間に傾いた。

よく分からない魔法を使って、クソ犬共を殺したかと思えば、炎属性の初級魔法を使って、同胞を焼き殺していた。

なぜだ、あの程度の魔法は魔力障壁で守れるはずなのに、何故か全てを貫通し、同胞、そしてクソ犬共を殺していた。

しかも、1個ではなく、複数個で、だ

その時俺は思った、こんなことなら戦争なんかするんじゃなかったと。









俺は地面にいる奴らはすべて殺し尽くした。

ナポちゃんあれは?俺は空を指す。

『あれはワイバーンです。ゲームなどで出てくるものと性能はさほど変わりませんが、この世界の人間達からすると、化け物と恐れられています。

わかった、そしてナポちゃん俺って滞空できる?

『できます』

よし、きた

「待ってろよ、トカゲ共、高みの見物決め込んでんじゃねぇよ‼」

俺は空に向かって、とてつもない速度で、ワイバーンの近くにやってきたいた。

ワイバーンはものすごく驚いていたのか、高度が落ちた。

「おいおい、いつから自分だけが飛べると思っていたんだ?」

俺は身体強化を足に集中させ、ワイバーンの横顔を思いっきり蹴っ飛ばした。

風圧で4匹のワイバーンが地面に落ちた。

「まだいるな、よし、新しい魔法を試したいんだ、耐えてくれよ。」

『どんな魔法を使いますか?』

闇属性の上級魔法だ。

『わかりました』

俺の手元には魔力が集められていた。

俺が魔力をワイバーンに向かって放つと、それはものすごい大きさに進化し、ワイバーンを飲み込んだ。

これを俺の世界では”ブラックホール”という。

残ったワイバーンは後3匹だけだった。

次はどんな魔法を使おっかな〜

『提案ですが、次は光属性が良いかと』

なんで?

『今のワイバーンには、先程の魔法によって、闇属性の魔力が付着しております。』

そんなものまであったんだな、この世界。

『あります、そしてお使いになられますか?光属性。』

使う、初級でいいよ。

『わかりました』

今度は俺の頭上に魔力が集まってきた。

「シャイン」

俺が唱えると、凄まじい光が俺の目を襲ったが、ナポちゃんのおかげで、無事だった。

しかしワイバーンはそうとは言わず、目、そして闇属性の魔力が付着していたと思われる、羽と腹部にも、先が見えるほど大きな穴が空いていた。

「こんなもんかな」

『本日の主様だいぶ、お怒りになっていましたね』

やっぱそう思う?

『はい』

ほらね、あるじゃん”好きなものを傷つけられたら人間は切れるって。

『今のはまさにその状態と?』

まぁ、そんなとこだね。

ナポちゃんとの会話も終わり、無事に地面についた。やはり地面は落ち着く。

しかし、先程の光景が怖かったのか、未だに猫は震えていた。

「大丈夫、どっか悪くない?」

俺が手を伸ばすと、猫の体がビクついた。やはり、懐かれるのは無理だったか。

俺が手を伸ばしたまま放置していると、俺の手に何かの感覚がやってきた。

俺はその光景を目の当たりにして絶句した。猫が俺の手に頭を押し付けてきてくれたのだ。

やっべぇ〜超可愛い。

俺はそのまま抱いて、自分の家に戻った。








風呂に入り、俺は日記を書く。

今日は生まれて初めてのペットができました。そして、魔法は強すぎました。

おやすみなさい。









俺は日記を書き終え、ベッドに入り寝ようとしたが、突然ドアが開いた。相手はもちろん

「にゃぁ〜〜」

猫だった、ちなみに名前は明日決めるのでまだない。

「一緒に寝る」

俺がそう聞くと

「にゃぁ!」

と勢い良く俺のベッドに飛んできた。俺は布団に入れてやり、一緒に眠る

「おやすみ」

「にゃぁ〜」

今日は良く寝れそうだ

ちなみに自分は動物が苦手ですが、強いて言うなら犬はです。

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