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ピース  作者: 身長、小さいな
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夢の理由

 この神空学園は、2人1部屋の寮制だ。とは言え、成績・実技結果などでこの学園から追い出される人がいるので、どちらかが追い出されるなんて事もあり得るわけで、相方が追い出された者同士で最終的に一緒になるという事もある。

私、ヒメは、奇跡的に猫型になれるマリアと入学した時から一緒だ。私は、実技がダメ、マリアは、勉強がダメの「最悪コンビ」と陰で言われている。

  そんな私たちも神様になりたい理由がある。どんなに陰口を言われてもどんなに心が折れそうになってもその理由こそがどうにかみんなに喰らいつく訳だ。

  マリア「ヒメは、何で神さになりたいんだっけ?」

ヒメ「ん?」

私に、勉強を教わっていたマリアが一段落、着いた時にそう聞いてきた。

マリア「私は、みんなに幸せになって欲しい!」

マリアは、そういう子。みんなが無理だと言おうとマリアでは出来ないと言われようと、みんなを絶対に幸せにしようと頑張って勉強している。

 いつも先陣を切るキング君は、みんなを導く太陽神アポロンのようになりたい。キング君は、今でこそイケメンで堂々としているが昔は、気弱でビクビクとしていたらしい。そんな時にアポロンさんに会って憧れたらしい。

村正を操るエイプ君は、みんなに勇気を与えたい。好戦的なタイプだが本当は戦いが嫌いで世界中にある争いを無くすために自分が1番強くなる事にしたらしい。

成績も優秀で杖から魔法を出せるプリチャンは、絶対神になって世界中を治めたい。私とウィリアム君のライバルだ。まとまりのこの無い世界を強い力で治めたい。

弓使いのカタリナは、みんなに優しくしたい。シングルで育ったカタリナは、幼い頃はそんな家庭が嫌だったが聖母マリアさんに会い、頑張って育ててくれる親のありがたさを知ってらしい。それ以来、みんなに優しく出来るようになり、今や聖母マリアそのものだ。

 私が気になっているウィリアム君は、みんなを笑顔にしたい。貧しい国で育ったウィリアム君は優秀だった。周りの子や兄弟が何時間もかけて水汲みをしている、肥えていない土地で農作業をしているのを横目に勉強をさせてもらい神空学園に入って来た。そんな子を無くしたい、泣いている子を無くしたい。その為に頑張っている。

ウィリアム君は、去年、久しぶりに母国に帰り、上手く使えるようになった雷の力で雨を降らし、土地を肥やすことができた。

  マリア「ヒメ」

  いつの間にかマリアは、ベッドに横になっていた。これは、今日はもう勉強をしないつもりだ。このまま寝ないようにお風呂に連れて行かなければ。

ヒメ「世界を平和にしたい!」

何の力も無い私が言えることじゃないかもしれない。それでも何度も他国が攻めてきた母国のみんなを幸せにするために世界中のみんなを笑顔にするために絶対神になって世界を平和にしたいんだ!

マリア「「最悪コンビ」頑張ろう!」

ヒメ「そうだね!

   さっ、お風呂行くよ!」

マリア「えー!」

眠くてダルそうなマリアの腕を掴んで生徒数に対しては大き過ぎる浴場に向かう。

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