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狼たちは更なる鍛錬に付き合ってくれるようだ

今まで縦書きPDFを意識して、漢数字使用、段落の設定をしてきましたが、「縦書き」に反映されないようなので、数字、段落なしに改めて書いて行こうと思います。

完成すれば過去投稿は修正しようと思いますが、今は続投を優先したいと思います。

今後ともよろしくお願いいたします。

ジュンのMPが無くなるまで訓練して2カウントまで縮めることが出来た。

しかし、相手の初手を躱して発動させるにしても、「土壁」ではなあ。

攻撃手段ならゼナの「土爪」による土砂散布攻撃があれば手っ取り早いのだが。

一先ず、ジュンのMPが回復するまで、他のやつらの技術面を鍛えるか。

「ゲン」

〈お前たちは、仲間同士で戦って強くなる、という考え方は持っているのか?〉

「ウォフ」

〈俺と戦って強くなってみるか? 痛い目を見るかもしれんが?〉

「フーン?」

〈魔法は使わない。体術のみだ〉

「ウォフ」

「やるか!」

俺のLVは大幅にゲンを上回っているが、『強』と『耐』だけなら互角だ。

上回っているのは『速』だが、どれだけアドバンテージがあるのか?

俺とゲンは向き合って立つ。

立ち合いながら、俺の尾は既に振り上げられている。

ゲンが迫る。狙いは足元か。足首を噛みつかれかけるが、軽くかわし右脇にこぶしを入れる。

痛い! 

こぶしを握った爪が手の平に食い込んだ。

自損だ。

事故だ。

掌底でっていうか、張り手、引っかき、突き刺しが俺の手の攻撃になるのね。

俺の自爆攻撃はそれなりにゲンにダメージを与えた。

次は、噛みつこうと回り込むゲンを円運動で躱しつつ、スキルの『ふりおろしっぽ』だ。振り下ろして、そのまま振り上げてゲンの顎にアッパースイングだ。

ビタンって感じでヒットし、ゲンがはじけ飛ぶ。

しかしここで入れ替わりにニオが乱入する。

一対一だから反則じゃないって?

相手してやんよ!

俺の手前で飛び上がるニオ。

前足で俺の腕を叩き落としながらの顔面への噛み付きって、オイ、これ殺し技だろ! 

俺は地面に頭を擦り付け、そのまま股間へ逃し、背中の両翼でニオを押し倒しておいて、尾を首に巻き付けてひねり投げだ。

回転しながら雪の上をバウンドするニオ。

次はガントか! 

しかしガントはその場で動かない。

長男はちと気弱だな。

俺は指先でこちらに来るようにジェスチャーする。

スイッチが入ったようにダッシュするガント。

しかし、横方向への動きだ。多角形に向きを変えながら徐々に俺に迫り、明後日を向いた直後急に向きを変え、俺に飛び掛かる。

狙いはやはり首か! 

俺はひねりながら躱し、左軸足で後ろを向きながら右足裏でガントの顔を弾き、首付け根に尻尾を叩きつけ、地に倒す。

うん、これ、ダブルソバットと名付けよう。

グンタとジャン?

何だ、2頭で来たいのか? 

いいぞ、かかってこい!

2頭並んで突っ込んでくるが、微妙にジャンが遅れている。

時間差攻撃のつもりか?

俺は右に除け、ジャンとの隙間を縫うと言うより、こじ開けながら、左に躱してすり抜ける。

すり抜けたのは2頭も同じで、グンタの背を踏み台にして反転し、俺の背後から飛び掛かってくるジャン。

俺は少し首を回しただけで後方確認できるので、ジャンの両脇を両翼で挟んで、前転しながら背負い投げだ。

地に叩きつけたジャンを挟んでグンタと対峙する俺、ジャンの背なかを掴んでグンタに投げつけておいて、飛び上がり、ジャンを足でけり飛ばし、その後ろのグンタに尻尾を叩きつける。

レッグアンドテールアタックってか!

ゴンテが前に出る。

お前はどうくる?

じりじりと正面から近づいてくるゴンテ。

身体を縮ませたまま間合いに入った途端、短い前進と噛みつきで俺を攻撃する。

が、軽いステップとスウェーでかわし、腕ではじき、躱して翼でゴンテの横面を弾いておいて掌底を突き出す。

俺にヒットさせるには『速』がイマイチ足りてないな。

焦れて,俺の足の付け根を狙うゴンテ。

獣の攻撃としては鉄板なんだけど、人的なフットワークが可能な俺には無効だねっと、カウンターで顎の奥に膝蹴りを当てる。

これが地味に大ダメージなようでゴンテが口から流血して倒れこんだ。

〈全員集合!〉

狼たちが円陣を組むように集まる。

〈応急処置が必要な奴が出てきたから、女神の福音! 癒しを祈願します!〉

俺の体が輝き始める。

これ自分でもわかるのな。

ゴンテの咥内は治ったようだ。

変な歩き方をしていたニオも普通に戻った。

さて、本命のジュンとやってみるか。

「ジュン」

〈魔法を使え。分かってると思うが使えるのは2,3回だ。俺は風魔法を使う。あいつ(ハイギンオオカミ)が使っているのとは、いささか魔法が違うが、やらないよりはマシだろう〉

「ジュン」

俺は誰もいない安全な方向に風の縦回転魔法を放つ。

〈上回転だと切り刻まれながら弾き飛ばされる。下回転だと叩きつけられながら切り刻まれる。これを使ってきたら相手は本気で殺しにかかってきている。必ずよけろ。旗色が悪かったら迷わず逃げろ〉

ジュンの毛が逆立ち始める。

俺は周囲に風を纏い始める。

俺の周囲の風が圧縮されリングを形成する。

俺は風のリングに囲まれたまま、ジュンに突っ込む。

一挙同だ。

ジュンが前面に土壁を立ち上げる。

厚みも高さも十分だ。

俺は風のリングで壁を粉砕して、上方に飛び上がる。

ジュンもすでに飛び上がっており、俺の肩口を狙って噛み付こうと飛び込む。

後方に反りつつの飛び膝蹴りとフリオロシッポを狙うが、膝を踏み台にさらに真上に跳び、落下と同時に噛みついてくるジュン。

こちらは背を見せているが、回転運動を利用しつつ翼の先を下からジュンの脇に引っかけ、噛み付こうとする口を躱し、首に腕を回しながら落下する。

布団の上に落ちたような感触だった。

落下地点は粉砕した土の上だったのでジュンが土魔法でクッションを作って自分の頭部を守ったのだろう。

首を放して距離を取る俺に顔を向けるジュンが吼えるようなしぐさをする。

その直後、翼に穴が開く。

口から土の玉か石を吐き飛ばしてきた?

流石、ジュンだ。

他とは格闘センスが違う。

スピリッツが違う。

俺も本気を出していくか!

俺は前足を地につけて4つ足状態になる。

身体を沈ませ、胴をぎりぎり浮かせる体制になる。

羽をたたみ、尻尾を振り上げる。

頭は地上すれすれの位置からジュンを睨み上げる。

ゆっくり前進するように見せかけ、急速に加速する。

ジュンは一瞬躊躇した。

その直前でさらに早い移動で真横に向き変えながら、翼を弾くように伸ばし、ジュンの前足を薙ぎ払う。

それで、倒れないジュンは流石だが、俺は更に回り込みながら、翼のスマッシュ。

それをも躱すジュン。

しかし本命はフリオロシッポ、躱せまい!

やや下から掬い上げるように脇から腹にヒットさせ、大きく体勢を崩したジュンの首を後ろから抱きかかえるように右手を回し左脇から回した手で繋ぎ、上体の動きを止める。

更に胴に足を締め付け、ジュンの膝を後ろに押し伸ばし、立ち上がれないように尻尾でからめとる。

後は喉を締め付けながら左前脚を背中側に搾り上げ・・・

うーん、俺の腕が短いなあ。

力が入らないよ。

俺は自分の頭をジュンの首に回し、自分の角のような頭を掴んで、首と腕の力で締め上げる。

ジュンが口から泡を吹き出しかけたから、手を放し、上体から順次開放していく。

ジュンはもう抵抗をしない。

咳き込みながら、大きな呼吸を繰り返すジュンの横で俺は穴の開いた翼とHPを確認する。

HP 198(310)?

HPを100以上失った。

初めての本格的なダメージだったなあ。

納得したので、女神様に福音をお願いしました。

翼の穴、塞がったぁ、良かったー。


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