表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

61/125

「女神の福音」は癒し系ののようだ

 昨日は疲れた、精神的に。

 一日の最後はずっと焼肉焼いてたもんな。まあ、嫌いじゃないからいいけど。

 全裸の女体が眼前で入れ替わり立ち替わりしてたけど、全然欲情しなかったなあ。ムラっとも来ない俺って、やっぱ人じゃなくなったのだろうか?

 そのうち、発情期になって雌ドラゴンにムラムラきちゃうんだろうか俺。

 いや、まだ、大丈夫だ。まだ、零歳だ。二次性徴を迎えてからが勝負だ。何の勝負だ?

 それはともかく、外に出て俺は忘れ物に気づいた。干しっぱなしにした魔狼の皮だ。二本狼には悪戯されていないので一安心だが、触ってみて後悔した。ひと晩で完全に凍結していたのだ。カッチカッチのバリバリだ。これ、毛皮として大丈夫なのか? まあ、今日は晴天だ。半日ほどこのままにして柔らかくなったら収納しよう。

 二本狼たちはあたりにいなかった。足跡が川下に向かっている。また、あそこで待ち伏せか。満腹の筈なのに元気なことだ。元気だからか?

 今日は家の中で料理しよう。焼肉と漬け物だが。カブの一夜漬けを亜空間漬けにした総菜だ。副菜としてゼナの受けが良いが、まだジニーは煮物の方が好きなようだ。

 俺もゼナも今朝は食が進まなかった。昨夜食い過ぎたからかな。

 外に出て薪の補充をする。昨夜は亜空間からの薪を出すのが嫌だったので、エレトン家の薪を使ってしまったからだ。

 オークはまた来るのだろうから、元より多めに補充しておこう。元の材は古い柵の横木だったものだ。

狼たちの遠吠えが聞こえる。獲物をしとめたのだろうか? 俺は川の合流点まで飛行する。

 あの黒いのは、アウトホーンゴートか、オオカミは何してるの? 小さい狼を守っているのは二頭。五頭はゴートを狙っているが例の角による石投げで近寄れないようだ。しかも連続で石を投げるゴート。狼たちにとって場所が悪いわ。ゴートの奴、石投げ放題じゃねえか。

 狼の一頭が別の狼に体当たり、かと思ったら踏み台にしてゴートに襲い掛かる。ゴートに組み付き噛みつくが、ふるい落とされる。石を投擲される前に別の狼が飛び掛かって落とされた個体が逃げる隙を作ったりしている。いい連携だな。

 狼が一旦離れる。ので、介入するか。空間切断でゴートの首を落として、川面の中に倒れこむ前に収納する。雪の斜面に取り出して血の流れが止まるまで置いておく。

 狼たちが集まってくる。

LV七世話好き次女が怪我をしていた。果敢にゴートに飛び掛かっていた個体だ。耳から下がざっくり避けている。

 他のケガ人、ケガ狼は小さい余所者? 脇が歪んでいる? 骨折か?


野犬(〇歳)

状態 左肋骨広範囲骨折中のギンイヌとタテジマコヨーテの混血犬

LV 四

HP (四)二〇

MP 〇

強 二〇

速 二五

賢 八

魔 〇

耐 二〇

運 八

スキル

速足・犬歯・甘噛み


 野犬の雑種? こういうのもあるんだ。かなり痛めつけられてるな。

 まだほかの狼も怪我をしているかも知れない。

〈集まれ〉

 念話は伝わっているようだ。最後に恐る恐る野犬も寄ってくる。

 あれ、使ってみるか。

〈前に集う者たちを癒すため、女神の福音を与えたまえ〉

 久しぶりに俺本体が発光する。光はしばらく続き収まった時には次女をはじめとする狼たちの傷は癒えていた。

「女神の福音」は概ね正しく発動したか。今夜のお祈りはこれの感謝なんだろうな。

 一昨日のイノシシと同じ捌き方をしてから収納する。今回は全身、血まみれにはならなかったが、手足が汚れるのは仕方がないか。

 横では狼たちが遠吠えを上げる。勝鬨のつもりか? シンリンイノシシよりは苦戦したからか、嬉しいようだ。

 では、凱旋するか。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ