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狼たちの獲物は超大物のようだ

 狼たちは朝になると沢を下って行く。空からついて見ていると、多門川と門前川の合流地点で獲物を待ち構えるようだ。狩りの様子を見てみたいと思っていたが、どうやら待ち伏せの狩りのようで、俺は寒さのため観察を断念することにし、家に引き返した。

 今日は魔狼の皮の塩漬けだ。その前に鹿の皮を塩漬けにする。だいぶ傷んでいるが、石台の上に雪を空間魔法で移動し(直接雪を触ると手が持たないので)塩をふりかけ次の魔狼の皮を乗せて雪と塩、数十枚を重ねて最後に石を乗せる。最後に雪で隠して二本狼たちに悪戯されないようにする。

 これらの大量の魔狼の皮は、処理が未完成のままでも、いずれゼナと別れた後のジニーの体拭きや、ウエスや雑巾代わりとの消耗品として重宝するはずなのだ。

〈エレトンが南の牧場に到着しました〉

〈全員無事か?〉

〈全員無事です、ついでに山羊も〉

〈エレトン一家の無事到着に感謝します〉

〈女神ポイントを五九〇付与します〉

〈多いね!〉

〈本日の祈りの内容は〈エレトンたち一人当たり一〇〇と山羊一頭につき一〇だね?〉だいせいか~い! さらにボーナスを〈五九〇で十分です〉おや、ボーナスポイントは正当な付与ですのに〉

〈暇つぶしでポイント増やすの止しなさいよ〉

〈ポイントを「運」に還元しますか?〉

〈・・・七〇〇ポイントでよろしくお願いします〉

ザンザは「運」が八七になったってか。


 その日の夕刻になっても二本狼たちは戻らなかった。

 俺は沢の下に向けて音索敵をかけてみる。敵はいないが獲物はいるようだ。狼たちが激しく吠えている。 

 俺は宙に飛び五㎞先の空間に移動する。そして近づいて行くと、見えてきたのは牛ほどもあるイノシシだった。


シンリンイノシシ

大型になるイノシシだがここまで大きいものは珍しい。


さらに鑑定してみる。


シンリンイノシシ(一二歳)

状態 ボッチのマーキングマニア

LV 一五

HP (三一一)四〇〇

MP 〇

強 二二〇

速 三〇

賢 一〇

魔 〇

耐 四五〇

運 二

スキル

体当たり・牙・鼻すくい


 マーキングマニア? 何気に森の厄介者だな。HPだけはゼナに匹敵するか。牧場に来るとさらに迷惑な気がする。狩るか。

〈お前、こいつを狩るつもりなんだな?〉

 二本狼の牡親に確認を取ると、「ハウッ」返事は肯定だった。

 取り囲まれて丁度、固着状態に入り、シンリンイノシシが動きを止めたので、空間切断で首を切り飛ばす。

 一旦、頭と胴は収納し、雪の斜面に頭を下になる状態で取り出す。大量の血が流れだす。俺は後ろ脚を切り飛ばし、皮を剥く。

〈大きさも量も晩飯には十分だろう〉

 その念話を合図に牡親から肉を食い始めた。ちゃんと順番とタイミングがあるようで、唸り声を上げてはいるが、混乱はなく肉は行き渡っているようだ。

 イノシシの胴体の血は後ろ脚を切り飛ばしたら、一気に抜けていき直ぐに流血が収まった。俺は重力魔法で浮かせて胴の向きを入れ替える。更に血が抜けて収まったので、その場で皮を剥いでしまう。寒い夕刻だがイノシシの体が暖かいから、なんとか作業が継続できた。でかい肉を這いまわりながらの作業だったので血まみれになってしまったが、一時間もかからなかった。石の杭を皮に引っかけ重力魔法で持ち上げるようにして、石器で引き剥がしたので、刃が脂まみれになる。空間切断で刃を更新しながらの作業。おかげで石器が小さくなってしまった。

 肉と皮を収納すると狼たちも戦利品を食い終わっていた。やっと撤収できるな。


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