女神の広告タイム
投稿が途切れた上に短くてすみません。
数日後の朝、家から出ると二本狼が一頭がいた。いや、音索敵で分かってたけどね。
あーあ、ここまで来ちまったか。
二本狼の牡7歳は尻尾フリフリして、なんだか馴れ馴れしい。
「ゼナ」
〈二本狼、今、来てるんだけど、どうしよう?〉
ゼナが扉から顔を出した。
二本狼の反応は顕著だった。まさしく尻尾を巻いて全速で川下方向へ逃げていったのだ。
ゼナが狼のいたところに、のそのそと出ていき、地に転がってる何かを鼻で突いている。兎の死骸だった。先日の礼のつもりか?
くたくたのボロボロな兎だったが、角ウサギではなく、本当のノウサギだったので捨てる部分は少ない。良い獲物だと言えよう。
早速捌いてみる。腹を裂いて腸は直腸から下は廃棄、小腸の中身を調べると、ウサギの特徴の食糞はしていないようなので、中身ごとキープし、肉と骨とその他は切り分けながら焼くことにする。
因みに、魔狼も他も食えない臓物はカブ畑の横に埋めている。
朝飯は兎の塩焼だ。肝臓、心臓、胃などはゼナに与える。俺は小腸をひねって焼いたノウサギの食べた野草が入ったソーセージだが、イマイチな味だった。美味・珍味と聞いていたのだが、時期が悪かったのだろうか? 腿肉は微妙に脂がのっていて美味い。
ゼナは残りの肉を骨ごと食べてしまった。これだけでは足りないだろうから、追加で残りのオオヤマカモシカを焼く。
「ゼナ」
〈オオヤマカモシカはこれで最後だ。味わって食えよ〉
ホントは頭部が残ってるけど、これは食う以外の価値がありそうなので当面キープだ。
俺はアウトホーンゴートを少し焼いて食う。臭いからしてランクが落ちちゃってるね、こっちの肉は。
食事の終わったゼナはジニーに授乳だ。最近は仰向けに転がっての乳やりだな。
〈オオヤマカモシカに感謝の祈りを・・・光らせないように出来ない? ナビーネ?〉
〈福音の光、お嫌ですか?〉
〈うん、目立つし、恥ずかしいし〉
〈そんな、あなたに朗報です。新たにステータスに女神ポイントの取得欄を設けました。どうぞ、ご覧あれ〉
何してくれてるのナビーネ!
ザンザ・ガンガ(零歳)
LV 五〇
人種 竜人
状態 ラウドズライグ
HP 二九〇
MP 四一一(四五〇)
強 八四
速 一三四
賢 二五〇
魔 三五〇
耐 九四
運 七四
スキル
強発声・強化爪・鑑定眼・ふりおろしっぽ・音索敵・女神の福音
空間魔法・重力魔法・風魔法・火魔法・土魔法
女神ポイント 一〇〇
〈初回登録で一〇〇ポイントサービスです。毎日毎回、祈りと感謝を捧げるだけでポイント増加。祈祷、祈願、謝辞、懺悔、形式は問いません。女神様に沢山祈ってポイントを稼ぎましょう!〉
〈ほとんど占いサイトの広告文句だよね! それ!〉
〈失礼な! 金品をポイント返還に要求したりしませんよ! むしろたまったポイントはステータスの「運」に還元しましょう!〉
〈それがホントなら大歓迎だけど〉
〈本当です! 有言実行、即実践! ポイント還元しますか?〉
〈じゃあ、一〇ポイントだけ〉
〈還元基準に満たないので、一〇ポイントは返還されました〉
〈じゃあ、いくら還元したら「運」が上がるの?〉
〈最低レートは一〇〇からになります〉
発光現象が嫌な俺は〈最初っから「運」を一ポイント上げろや〉という突っ込みを念話にせず抑え込んだのだった。
まあ、モノは試しだ。
〈オオヤマカモシカの肉によってもたらされた日々の食卓の豊かさに感謝します〉
〈女神ポイントが六五〇になりました〉
〈いいの? 加算され過ぎじゃね? ・・・六〇〇ポイント還元で〉
ザンザ・ガンガ(零歳)
LV 五〇
人種 竜人
状態 ラウドズライグ
HP 二九〇
MP 四一一(四五〇)
強 八四
速 一三四
賢 二五〇
魔 三五〇
耐 九四
運 八〇
スキル
強発声・強化爪・鑑定眼・ふりおろしっぽ・音索敵・女神の福音
空間魔法・重力魔法・風魔法・火魔法・土魔法
女神ポイント 五〇
確かに「運」上がったっぽい。




