こんなフラグはいらない!
誤字報告ありがとうございます。
ジニーは先ほどの大自然の驚異がショックだったのか、まだゼナにしがみついてべそをかいている。
俺は一個の魔真珠を食べ、ステータスを見てみる。
ザンザ・ガンガ(零歳)
LV 三五
人種 竜人 、
状態 ラウドズライグ
HP 一九〇
MP 二九九(三四〇)
強 四五
速 七五
賢 一九〇
魔 二六〇
耐 四五
運 五二
スキル
強発声・強化爪・鑑定眼・ふりおろしっぽ・音索敵
空間魔法・重力魔法・風魔法・火魔法・土魔法
うん、しょぼい! ブタバナオーク、狼以下とかだけど、もしかしてゴブリンより弱くね? ゴブリン存在すればだけど。
〈ゴブリンはダンジョンに生息します〉
ダンジョン? あるんだ!
それはともかく、ゼナは四体倒したよな。チェック!
ミカヅキグマ(二〇歳)
状態 産褥期
LV 二五
HP 四五二
MP 六〇
強 六一〇
速 六三
賢 六〇
魔 五〇
耐 九九九
運 三一
スキル
爪落とし・裏爪
やっぱ、ブタバナオークしょぼい! 四体倒してこれかよ。
注視すべきは新技の「裏爪」だな。突進しながらの発動だったが、ぶっつけ本番一発で決めたのは流石だな。この雷雨の後の景色も流石だ。
俺はジニーの許に戻って、狼布巾で綺麗にした魔真珠を見せる。
「ジニー」
〈ほれ、これ食って機嫌直せ〉
ジニーはいつものような分捕る仕草ではなく、そっと摘まんで魔真珠を口に含んだ。
ジニー・ギンギ(齢歳)
LV 一五
人種 竜人 、
状態 真竜人
HP 五〇
MP 三七七
強 三〇
速 二四
賢 二〇
魔 二九〇
耐 二〇
運 一二
スキル
――――
重力魔法・風魔法・火魔法
おや、レベルの上がり幅、大きいな。しかし、レベルの上昇に対して中身はたいしたことないな。
俺はもう一度、周囲を見渡した。俺たちが避難していた崖側の対面は急な斜面の山だった。
既に針葉樹林だけではなく、雑多な広葉樹との山地樹林帯だった。
ゼナは洞から体を出しているが、まだ動こうとはしない。
〈ナビーネ、ブタバナオークって種の名前がついてることは、それ以外のオークがいるのか?〉
〈イノキバオークという種が、ただオークと呼ばれています。群れて階級社会を作るため、オークビッチ、オークエロ-、オークナスティ、オークニンフォ、オークレディなどとクラス分けがされています〉
何それ怖い! そのクラス名だけでどんな文化か露呈しちゃってるよね。でもって、それって盛大なフラグだよね。登場させないと許されないパターンだよね!
俺がまだ見ぬオークを畏怖しているとジニーが手をつないで何か言いたげに見つめてきた。
〈大丈夫だ。兄ちゃんは負けない。オークなんかに、メスオークなんかに!〉
俺の不安をよそに、ゼナは別の不安があるのだろうか、まだ移動しようとはしない。ふむ、二次崩壊を警戒しているのだろうか、ここは土砂の通り道になるからなあ。
「ゼナ」
〈上流の様子を見てこようか?〉
俺は翼を広げてジャンプしてみる。
「クフー」
ゼナは反対していないようだ。
重力魔法で体を軽くし、翼で羽ばたく。俺は低空飛行しながら、土砂が流れた上方向を偵察する。崖が崩れて反対側の斜面が大きく抉れている個所を見つけた。あの土石流はこの部分が流れたせいだろう。その上の地形は殆んど異常はないようなので、俺は帰還することにした。そういえば単独斥候は初めてだったな。




