グルーミング後、昼の授乳はあまり時間はかけないのはゼナとジニーの決まりごとのようだ
GW前で一日一投がやっとです。すみません。
ゼナは四つ足で立っている。ジニーはその前足の裏側から覗くように俺を見ている。
その仕草は、もう、すっかり子熊だな!ジニー!
俺は、アウトホーンゴートを亜空間収納から取り出し、狼の毛皮を細く裂いてひも状にし、分断した羊の前足を一緒に縛っておいて立木の枝に引っ掛けるように、重力魔法で持ち上げて吊るした。
静かに、しかし大量に血が流れ落ち始める。吊るした位置は半端な処だったが、売り物じゃないのだから、これでいい。
俺は魔真珠を取り出す。お恐らくこれは土魔法を持っている筈だ。属性が何にしても与えるべきはゼナだろう。
しかし、魔真珠はジニーの好物だ。案の定魔真珠を握っている俺の手にまとわりついている。
ゼナはアウトホーンゴートの肉隗の方が気になるようだ。食らいつかないでいるところは、ちゃんと弁えているのだろう。
俺は断面の片側から肝臓を取り出す。そしてゼナの前に肝臓と魔真珠を差し出してみる。
「ゼナ」
〈どちらかだ。魔力と滋養と、どっち取る?〉
ゼナは俺とジニーを見比べている。
「マンジュ~、マンジュ~」
おお、ジニーの新語攻撃が凄まじい!
「ゼナ」
〈ジニーに遠慮しないで、お前が欲しいものを取れ〉
ゼナは魔真珠を口に含んだ。
「マンジュ、マンジュ~!」
ジニーが抗議の声を上げるが、ゼナは魔真珠を飲み込んでしまった。
どれ、ゼナのステータスを確認してみるか。
ミカヅキグマ(二〇歳)
状態 産褥期
LV 二三
HP 四五一
MP 五三
強 六一〇
速 六三
賢 五〇
魔 四〇
耐 九九九
運 三〇
スキル
爪落とし
土魔法
ありゃ、魔力以外も結構上がった。これ、俺が取るべきだったか。
しかし、期待どおりに土魔法が生えてるので良しとしよう。
・・・使えるよね? 土魔法。覚えてよね? ゼナ。
俺は、肝臓を持って石竈に向かう。肝臓は綺麗にした石の上に置き、いつものように倒木・枯れ木に着火して石を温め、焼肉の準備をする。俺は血抜きがほぼ終わったアウトホーンゴートを収納し、火の横で取り出しながら皮を剥ぐ、狼より力がいるが、「強」四二がことを順調に運んでくれる。
ゼナが満足する程度の革剥ぎが終わると、肉を焼き始める。最初は肝臓だ。俺は豆腐のような食感の中の繊維質(血管)をかみ砕きながら、新味を堪能する。
すんばらしい! 俺は異世界に来て初めて美食を堪能した。
ジニーにもおすそ分け、しかし、反応はイマイチだな。子供にも向いてる味だと思うが、ジニーはゼナの乳首を探し始めた。
俺は涎を垂らしているゼナに肝臓の半分を差し出した。約束と違うが、何割かはジニーの乳になるのだから、けち臭く渋ることもない。
ゼナはとんでもない勢いで肝臓を食らい尽くした。やっぱ、旨いよな! 大人の味かな、塩コショウ無くても十分堪能できる。
まあ、あとは普通に栄養補給だ。いつもの焼き肉だ。が、うーん臭いな。しかし悪くない。少なくとも狼肉よりはいける。俺基準では肝臓(山羊)>蛇>山羊>兎>狼かな。蛇、レアで食べたかったな。
俺たちは今日も歩き始める。進路はやはり川下だ。俺的には海に行きたい。ジニーに海を見せたいじゃないか。しかし、ゼナが別のルートを考えているのならそれに従おう。土地勘など全くない俺たちなのだ。
と、言うのは嘘です。
少々魔力を消費すれば俺は高高度に上昇出来、かなり広い地形を俯瞰できるのだ。
その手段をとらないのはマクロな目標よりミクロな探検だ。木を見て草葉を見て石を見て土を触って水 を飲んでジニーに教えながら歩く行程は充実しているのだ。
俺たちは良い岩場を見つけたので、休憩をとることにした。
休憩と言ってもやることはあって、ジニーに魔法グルーミングだ。頭を一通り掃除した後、服を脱がして、布生地も極小ごみとノミダニを吸引する。ジニー自身にもチェックをするが、頭皮以外は大丈夫そうだ。
分かってるゼナ、次はお前だ。
そうだな、今日は乳の周りからいくか。俺はゼナの下腹をまさぐりながら魔法グルーミングする。
熊の乳首って四つあるのな。
うわっ、ここ酷いな股の内側の付け根、いるわいるわ。
今日は少し無理をして全身グルーミングしておいた。張り付いて瘤のようになったダニは爪でむしり取る、出血させてしまったがゼナは平気なようだ。
綺麗な体になったゼナは乳首を舐め始めた。乳やりの時間かな? 昼の授乳はあまり時間はかけないのはゼナとジニーの決まりごとのようだ。




