プロローグ
宜しくお願いします。
私の名前はエイシャ。年は人間でいうと十代後半くらい。我が家に訪れる人たちは私の事を魔女エキドナと呼ぶわ。エキドナという名は私の祖母の名前なの。
そして人間たちがそう呼ぶのは大昔に書かれた話に由来する。
なぜ、エキドナと言われるのかは私の足に由来する。
余談だが、神話として語られているその話の中にエキドナという名が出ているのだが、私の祖母をモチーフとして書かれたものだ。
私の腰から下は祖母と同じように滑らかな青緑の鱗に覆われた蛇のような形をしており、人間たちの目には化け物のように映るようだ。
不死身とも言われている祖母の現在は人間に姿を変え、世界中を気ままに旅しているわ。自由気ままに旅を楽しんでいるのは羨ましい限りね。
私も旅に出ればいいのではないかと思っている人もいるだろう。
どうやら大昔、祖母が動くことで森に住む魔物たちが騒ぎ出し、人間の暮らす街に被害が出てらしい。魔物たちを落ち着かせるためにも人間たちからこの森から出ないで欲しいと言われていたようだ。
私自身も魔力が多いため幼少期から祖母とこの家に住み、成長してからはこの家を譲り受け今なお一人で住んでいる。
私自身あまり活動的ではないからそのまま住み続けている。
魔女と言われる理由は依頼で薬を私が作っているからだろう。そうしているうちにいつのまにかそう呼ばれるようになった。
今、私の住んでいる場所はロード国とサン国の境にある魔女エキドナが住む森と呼ばれている森の中。
昼間でも薄暗い森には多くの魔物が闊歩しており、その森の中心に小高い丘のように開けた場所に小さな木の家が建っている。
この森は祖母が掛けた魔法が施している。魔女に会いたいと思わない限り森に入ることが出来ないし、無理にでも入ってしまえば、迷いの森と化し、森に住んでいる魔物にやられてしまう素敵な仕様になっている。
そんな危険を冒してまで森にやって来る人たちは何かしらの悩みを抱え、魔女エキドナに相談するためにやってくる。
この見目麗しい化け物に会いに来るほど切羽詰まっている人間たち。
さて、今回はどんな人間がくるのかしら?
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