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村と幼女の幸せ計画  作者: 天狐
幸せ第8章
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4、保存食作り隊

今年の冬は寒さ厳しいのだろうか。

まだ冬の月には入っていないのに、時の止まったような静かな水面とそこに落ちる枯れ葉の気配、そして肌に感じる風の冷たさ浴びてそんな事を父達と来たダム貯水池を見つめながら思っていた。



「今年もこの量だと水を出したままに出来そうだな。

雪解けの水や雨がこの池に溜まってくれたのかもしれないな。」


「それじゃ帰るか。」


ダム貯水池までの道のり1時間、点検30分ほど、そしてまた1時間の道のりをかけて帰る()()


例によってまた籠屋の父に負ぶられている私。


私はもう5歳なのだ!歩けると主張したのだが、危険防止に腰に紐を付けられそうになった為に、率先して籠に収まったのだ。


何たる屈辱•••!!


だが横を見ると、籠の中から楽しそうに目をキラキラさせ自身の父親を見るリック。

その腰には父親と繋がった紐。


ダブルコンボときたか。上には上がいるようだ。




そして村へと着くとお米の炊き上がった匂いがしていた。


「おこめーー!おとーさん、はやくーー!」


籠から出してもらいお米の匂いのする場所へ向かった。あくまで優雅に。


「ルン、そんなにバタバタしたら抱っこし辛いから大人しくしてなさい。」


早く目的地へと行くには手段を選んではいられないのだ。

父タクシーに動いてもらい村の一角に設けた釜戸の前まで来た。


「ルンちゃんお帰りなさい。今炊き上がったところよ?」


何ともジャストなタイミング!


「これを潰して竹串につければ良いんでしょ?」


そうそうそうそう!!きりたん◯を想像して涎が垂れそうになるが、我慢だ!!

真ん中が膨らんだ平べったい形に作っていった為か、作ったものをよく見るときりた◯ぽではなく五平餅のようになってしまったが•••

どちらも美味しいに決まっている。

ならばもうこの地にちなんで山神餅で良いじゃないか、と開き直った。

本物の餅米と違うのでもっちりとはいかないが、保存食としてなら問題ない!


子供達も手伝って山神餅作りを行い、約3時間かけ大量の山神餅の土台が出来上がった。

それを出来たものから釜戸に置いた鉄板の上で焦げすぎないように焼いていく。


待ちに待った山神餅鍋が、もうすぐ!!


ぎゅるるるぐるる〜〜!


ほら、私のペット(お腹の虫)君だって待ち遠しいようだ!!



まだ冬の月ではないが、大量に用意するには今からやっておかないと出来ないのだ。

何より外で釜戸何て雪の降る中、やろうとは思えない。むしろ遠慮する。

ちなみにこのお米は、秋の大運動会の景品を提供してくれたようだ。

この村のお米はギルドを通し、食堂やお貴族様のお家などに売られたらしい。


これを寒さ厳しい時に焼いて良し、鍋に入れて良しで食べると温まるしお腹も膨れる。良い事づくめ!!


少々興奮しながら想像していたのだろう


「ルンちゃん落ち着いて?そんなに興奮して喉渇いたんじゃない?はい、これ飲んで。」


ダル兄の言葉に我に返り、淑女として恥ずかしい!と急いで渡されたお茶を口に含んだ



「••••••っ!!!!?」


含んだは良いが、これ生姜湯ではないか!!

吐き出すのは堪えるも、鼻は広がり飲み込む勇気は出ず、口に広がる生姜の匂い。

これはあれか?何か試練を私に下しているのだろうか!?


閲覧いただき、ありがとうございます。

誤字・脱字等ありましたら都度訂正していきます。

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