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村と幼女の幸せ計画  作者: 天狐
幸せ第8章
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3、最初の工房!

雪が降ったら出来なくなってしまうだろう散歩をしながら、手仕事について考えていた。

首には生姜湯が入った温水筒をぶら下げて。


母達奥様方が作り上げた温水筒のカバーがレベルアップし、子供達用として遊びの邪魔にならないようにと考えて作られた結果、首から斜め掛け出来る紐が取り付けられたのである。

何とも愛情ある気遣いだ。

そして完全にカイロの役目はすっ飛ばされている。

中身が生姜湯でなければ飛び跳ねて喜んだであろうに•••


そんな事を思いつつ、散歩を楽しんでいた。


「このカバー見て!良い色でしょ?」


エリンが見せてくれたそれは、確かに良い色が付いていた。元の羊毛のクリームっぽい色か黒一色だったのに、色が付いただけで革新的な物に見えるのが不思議だ。


「かわいーね!エリンがつけたの?」


「ううん。お母さんがね、生姜湯を嫌わず飲めるようにって、付けてくれたの。」


確かに。可愛い物を持つと何だか嫌な事でも頑張ってしまう、可愛い物マジック。

それが発動したら、辛いだけのお湯だって飲んでしまうであろう。恐ろしや。


「それでね、皆んなの分も作るって今日お母さん達が集まった時に話をするみたいよ?」


その言葉に4人はびくつき固まった。

好意での言葉と分かる。分かるが、それは脅威だ!

可愛い物マジックの他に母達の愛が重りのようにのしかかった気がした。



そして再びエリンの温水筒カバーに目をやり、そう言えばアーリのところでも毛糸を作っていたな、と思い出した。


毛糸として購入していたら、倍の値段になっていたらしい。

この村とアーリの村で提携すればどうだろうか?アーリの村から届く毛糸を染色して、それをまたアーリの村へと渡す。

そしてそれをギルドを通じて売る。

要は業務提携だ。

この村には染色依頼での利益が生まれるし、アーリの村では染色した毛糸での利益が生まれる。ウィンウィンではなかろうか?


願わくば、毛糸も安く売って貰いたい。

イジイジ作業も楽しいが、もっと他に子供も出来る事がある(はず)!!

いや、決して飽きた訳ではないのだ!!!



早速その考えをナールさんに伝えると、次の日にはアーリ父が笑顔で飛んできた。


毛糸としての受注はあるも、工程的に値段もそこそこになるし、同一色では売れ行きも悪かったらしい。


業務提携自体はエリン一家になるが、見習いも入れて4人•••絶対数が足りない。

そこで、ギルドからの貸入れという形で工房を立ち上げる事にしたらしい。

それにより、人を雇う事が出来るようになった。

村の人も手の空く時に短時間働ける場所が出来たと大喜び。

分かる!分かるよ!籠作りも木工も不器っちょさんには厳しいものね!!


この村で本格的に動き出した染色工房、その名もー虹色染色工房ー



冬前に自宅を改良し、準備を整えるその手腕。さすが超人の集まりだ。



ところで、私の手仕事•••どうしよう!!


閲覧いただき、ありがとうございます。

誤字・脱字等ありましたら都度訂正していきます。

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