2、恒例行事の開催だ!
風も日差しも、まるで全ての人を優しく包もうとしている。
そんな気がするほどに、季節は春へと移ろいできた。
となれば、あれの出番だ。
去年から始めた春の大会は、最早私の中では恒例行事と化している。
村人が暮らしやすく今よりも幸せになる事を目標に村の改善を行なっていたが、それに加えて人生も楽しめるなんて•••
何て素晴らしいのだ!
そんな思いに浸かっていると
「ルン、今年もやるんだろ?大会とやら。」
タイムリーな質問に即肯定!!
「今年はな、この村の人ではないが話を聞いたナールさん一行も是非参加したいと言ってきたんだよ。」
何と!?初ゲスト参戦!!
それはまた楽しそうだ!
••••が、一行??
「ラズラ商会の人達総勢30名ほどなんだが、商会としてもこの村にお世話になったし是非ともお礼を兼ねて参加したいそうだ。」
ふぉー!!30名も!!!
益々楽しみになったではないか!
早速大会の計画と準備をすべく
「けーびたい あつまれーー!」
淑女らしからぬ大声を出して警備隊を呼び集めた。
のに、何故村人がゾロゾロ集まったのだろうか?
「またルンちゃんが何やらやろうとしてるんだろ?
そんな面白そうな事に参加しない手はないからな!」
リックを抱き上げ駆けてきたらしいカリーさんが言った一言に
「楽しみがあるのは、生活に張り合いが持てて良いからなぁー!」
「そうねぇ!ルンちゃん何をやろってんだい?」
村人達が同意の声を上げていた。
何故だ。私は大人しくお淑やかな淑女なのに手のかかる困ったちゃんみたいではないか。
とにかく大会やナールさん一行の説明をすべく、口を開くと
「おーー!こりゃまた今年も楽しめそうだなぁー!早速準備するか!!」
やる気に満ち満ちた表情で、散っていった村人達をただただ呆然と見送った。
「みんなのが こまったちゃんだ。」
そんな私の呟きは誰も聞いていなかった。
そして見事な連携を見せた村人達の働きにより、大会当日を無事迎えた。
今年はナールさん一行が優勝チームに何と新鮮なお肉や果物を用意してくれたのだ。
その他のチームには参加賞としてクッキーやアメなどのお菓子!!
もちろん私の狙いは参加賞だ!!
私同様、皆んながやる気に満ちた狩人の目つきで大会に参加し競技をこなしていった。
今年は人数も増えたので5チーム作りナールさん一向はそれぞれに分かれて参戦してもらった。
4/5の確率でお菓子獲得ならば容易い事ではないか!!
そして意気込んで去年よりも盛り上がった大会が終わりーー
「おにく•••もうれしー でもクッキー•••」
父や兄達の張り切りと同チームになったカリー親子やオルトの活躍が大きく、ぶっちぎりで優勝してしまったのだ。
脳筋ばかりのチームだもの、そうなるよね。
次回のチーム分けは公平にしようと固く誓った。
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