7、お客様をもてなし隊①
冬の仕事、イジイジ作業をしながら村改善計画の事を考えていた。
1人ルン会議をして色々考えていたのにいつの間にか、農作物以外での収入源も確保出来るようになっていた。
それもこれもナールさんあってこそ。人は支え合って生きているのだな、人との繋がりは大切だ。
1人うんうん頷きながら人との繋がりの大切さを噛み締めていたのだが
「まぁ、ルンちゃん疲れたのならお昼寝しましょうか?
お仕事しながらコックリコックリとお船漕いじゃってるわよ?」
何てこったい。失言王の母もやはり失言王なのか。
眠くないのに昼寝の言葉に反応して、寝たくなってしまうではないか!
ルンの脳みそ起きるのだ!
羊が一匹、羊が二匹••••はっ、これは寝る時の呪文だった。
だがもう遅い•••呪文の威力は偉大なり••すぅ
「ーーー ーー!」
うーん、心地良い安眠を妨害する声に邪魔されて起きてしまったじゃないか。
目がまたくっつきそうになりながらもどうにか開けると、雪の降る中訪問したらしいナールさんがいた。
「ぶふっ!ル、ルンちゃん起こしちゃってごめんね。いやまだ寝てる?」
失礼な!淑女たるもの寝起きは良いのだ。
「おっきましゅ。」
ただし、寝起きの滑舌は超絶に悪いが•••
「ナールしゃ はるちがうよ? まちがえた?」
失礼なナールさんに仕返ししつつ、訪問理由を聞いてみる。
「あはは、本当にごめんね。いや、ちょっと相談があって来たんだよ。」
何と、相談とな?
ならばお客様と言う事ではないか。
おもてなしをしなければ!
布団?から出ようとするも、寝起きの体は動きが悪いのか抜け出せない••もぞもぞもぞ
「母さん、ルンちゃんが溺れちゃってるよ?いや、犬かきの練習かな?」
違う!良く見るのだ!起き上がれなくて踠いているのを!
何とか布団?から這い出て、寝ていた物を見るとびっくり。
「ひちゅじのけ?」
羊毛の中に入って寝ていたようだ。
突然の電池切れした私もいけないが、寝かせる場所をここにするのはいかがなものか?
「ルンちゃんの事布団で寝かそうとしたら、自分から潜っていっちゃったからそこでお昼寝しててもらったんだよ。」
何と言う事だ!あの呪文のせいか?
淑女としてのあるまじき行為に冷や汗をダラダラさせながら、そっと視線を外し•••
「おかーしゃん、おてつだい します!」
脱兎の如く勢いで母の元へと走っていく。
手伝いと言っても、持てる物も軽くて安全な物。そうなると雪を被った体を温める為のタオルのみ。
一瞬前回の苦い思い出が蘇ったが、今回は視界がタオルで隠されていないので迷いない足取りでナールさんへ手渡す事が出来た!
それからズボンを引っ張りコタツへご案内!
気配り上手な淑女なのだ。
ナールさんの相談内容を聞く為に数人の大人が我が家へと来た。
ふぉー!おもてなしする方も忙しくなってしまったではないか。
あっちこっち行ったり来たり••••
ふらふら〜として辿り着いた先に入り、一休みしよう。
「あっ、ルンちゃんがまた羊毛に潜っちゃったよ。」
「あらあら、仕方ないわね〜」
結局夕飯に起こされるまで羊毛の中でぬくぬくしていた。
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