6、家での手仕事
冬の間、家の中で暇を持て余す事必須!
何か、手作業が家の中で出来ればと考え中である。(注釈:子供でも出来る物で)
この注釈が1番大切なのだが。
だからこそ•••見当もつかないのである!!
父は何をしているのかと言えば
雪かきに雪下ろし、休憩(筋トレ付き)して薪割り、そして木材を使ってアート作品を作っている。
この森特有の木ーカラマツーを利用しての作品•••出来によってはナールさんが買い取ってくれるとの事。
それを聞いて、父も挑戦しているらしいが•••
いかんせん、不器用なのだ。
「わんわん?」
犬でも狼でも良いように、敢えて名前を言わずに聞いてみたのだが
「ルンも見た事あるだろ?馬だよ。」
爽やかな笑顔付きで難問の答えを言われたが、どこからどう見ても多少首の長い犬である。
「ぐぉきぃー?」
「ハハハッ!良く分かったな!そうだよ熊だよ!良く出来ただろう!ルンにあげよう」
未確認生物の為恐ろしげな鳴き声で聞いてみたら、熊ときた。
良くて猪かと思い、ウリ坊の鳴き声を入れたのだがプギィーと鳴かなくて良かった。
ここまで程遠いとは、もはや才能ではないだろうか。
母は何をしているのかと言えば
父を早朝に見送り暖炉の中に火を熾し、藁を編んで籠作り、子供達の世話と家事、コタツで奥様方と会合と言う名のお喋りをしつつ縫い物をしている。
そしてまた、この籠もナールさんが買い取ってくれるそうだ。
ナールさん様々である。
母は実に器用で、見事な籠を大小様々な形に作っている。
「すごいねー!かわいーねー!」
「ありがとうルンちゃん。覚えたら簡単なのよ?ルンちゃんも大きくなったら一緒につくりましょうね。」
母に持ち手付きの小さい籠を貰った。
何となく手に持ったままだった、父に貰った未確認生物(自称:熊)の置物を入れてみる。
あら不思議。可愛い籠から世にも恐ろしい生物が顔を出したら、なかなか愛嬌のあるものに•••ならなくもない•••と思う。
そして悟る。木工も籠作りも子供には難しいではないか。
いじけた私は羊毛の余りを伸ばしつつイジイジしてどんどん細長くしていく。
なかなか面白いではないか。
即興の歌を口ずさみながら、さらにイジイジ。
「あらルンちゃん、そんなに細くして何か作るのかしら?」
気づいた時には半玉(40m)ほどの長さになっていた。
「おぅ••••、おかーしゃん これで あんでください。」
取り敢えず誤魔化すべく、記憶を駆使してマフラーの作り方を伝えてみると、すぐに取り掛かり作り上げてくれた。
「あったかーい!」
毛糸の長さ的にも子供用の幅も細くやや短めのマフラーだが、首元が温かくなりイジイジした自分を褒め称えたいほど感動した。
そして子供の仕事として、イジイジ作業が加わった。
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