9、兄ダルの独り言
僕の暮らしている村は、生活をして行くには厳しい場所にあると思います。
大人達は口に出さなくても、その気持ちは痛いほど伝わってきていました。
もしかしたら、僕の弟妹は食料が厳しくて売られてしまったらどうしよう•••
そんな不安から、僕が面倒を見る!守らなくては!
と言う思いでついつい手を出し過ぎちゃうほどに目をかけてきました。
不安から疑心暗鬼が先に出てて•••良く考えれば、子煩悩な両親や村人がそんな事するわけないんですけどね。
そんな年月を過ごしていた時に、いつの間にか暮らしが楽になったように思いました。
僕には理解出来なかったけど、ルンが提案したダムや堆肥などが皆んなの暮らしを助けているらしいです。
そんな事に関われなかったなんて!
弟のジルも同じ思いを抱いたようです。
2人で、今度何かやる時は参加させてもらおうと話し合いました。
そして、ついに僕たちの出番がきたのです。
ジルはその軽い身のこなしを活かして、土壁なる物を仕上げていました。
何気に得意げな顔をして、こっちを見た時に少ーしイラっとして兄にあるまじき事に
ジルのおやつを1つ食べてしまいました。
次にルンは二重扉なる物を提案していました。
木工なら僕も得意です。
すぐに作って見せると、キラキラお目々で大絶賛の嵐!
あまりの嬉しさに、つい村を回って二重扉を作ってしまいました。
その日のおやつは、何故か少なく•••
弟と目が合うと思わず2人して吹き出してしまいました。
ルンは村人の幸せを願って提案してくれているけど、僕はその提案過程での何気ない事が楽しくて仕方ないです。
ある時ルンが捨て子の事で傷ついて大泣きした事があります。
その時父さんはルンに責任はないとしか言わなかったけど•••
正直に言うならルンでなく、ルンの発想を元に動いた村人皆んなの責任だと思いました。
これからも、多分色々やるだろうと思うルンを見守っていかないとと強く思いました。
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誤字・脱字等ありましたら都度訂正していきます。
いつも拙い文章にお付き合い下さいまして
ありがとうございます。
第4章完結しました。




