5、冬籠りの準備
春の前に冬がやって来る。
長ーい、長ーい冬が•••
生まれて4年で悟った。
ーいつか凍死するー ••と。
暖炉はあるも薪が足りなくなるから、常時適温を保てないのである。
暖を取れる物ー••と悩む事半日。
今年は村全体で収入が上がって余裕があると話していたのを思い出した。
••て事は、あれを買って貰えないだろうか?
早速父に相談してみた。
「おとーしゃん、かべいた 2まいぶんの
ふとん ほしーです」
壁板1枚はほぼ畳1枚分と同じくらいの大きさだろうと思う。
「何に使うんだ?」
その言葉に、そりゃぁもう熱くプレゼンした。
その結果ナールさんが引くくらいの勢いで父は布団布を頼んでいた。
そしてその勢いに他の村人も使用用途が分からないのに購入を便乗すると言う、何とも恐ろしい事が起こったのである。
そして一月後に、注文した通りの布団布が届いた。
布団布が届くまでの間に説明して作ったテーブルの上に布団(の中に藁を敷き詰めた物)を被せて、その中に釜戸で使用し未だ火種が残り熱を発している炭火を灰と共に大きめの陶器で出来た入れ物の中に入れ、いざ試行!
そろ〜〜••• っ!
「あったかーい!」
そうそう!コタツなる物はこんな形だったはず!!
畳に置いてとはいかないが、低めの椅子に座った状態となってもこの温かさ!
私の言葉に父も母も兄達もが試し•••
溶けていった。
ある意味危険な物を作ってしまったのではないだろうか••••
後日ナールさんはこのコタツを体験し、寒さ厳しい村や町へと伝えていったらしい。
この村から発信していったコタツ•••
やはり冬最強のアイテムなのかもしれない。
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炭火は一酸化炭素中毒になるため、換気は必須。もしくは、部屋を締め切った所には置かない事に注意です。
閲覧いただき、ありがとうございます。
誤字・脱字等ありましたら都度訂正していきます。
小さい頃遊びに行った母方の実家も結構な田舎で、炭火のコタツに薪のお風呂でした。
あの時の衝撃と暖かさは今でも忘れられないですね。
今はもう文明の利器様々な生活をしていて、下手すると私よりも使いこなしているのではと思います。




